私的2018年度コンテンツ10選
とにざぶろうです。
10選のコンテンツの方です。
あと今年の音楽はこちら。
早速始めます。
1.Frostpunk(ゲーム)
ゲーミングPCを購入してしまったこともあり、今年の後半はどっぷりsteam沼に浸かっていました。
Frostpunkは、極寒の世界×スチームパンク×SLGなゲーム。極寒で死に絶えた世界、最後の人類はスチームハブの熱を頼りに、なんとか生き残ろうともがきます。
とはいえ、全てが全て不足している状況、何かを得るためには何かを犠牲にしなければならず、プレイは選択の連続です。
世界観にやられ、ゲームとしての面白さにやられ、延々とプレイしてしまう。けれどきちんと終わりのあるタイプのSLGなので、ちょっとだけ安心。
2.異世界おじさん(漫画)
17年間異世界を旅していたおじさんがこちらの世界へ戻ってきた話。ギャグ漫画です。
長らく二次創作の舞台で私たちを楽しませてくれていたほとん先生の一次創作。一次創作に寄せて作風を少しだけずらしていて凄い。無茶苦茶面白い。
3.Detroit: Become Human(ゲーム)
すごい。今年のPS4の中で一番を決めるとしたらこれしかねえ。これ以上のADVは向こう何年も生まれないだろうと思います。
何よりも優れているのはシステムで、このゲームにはGAME OVERというものが存在しない。かつ、プレイヤーの選択は、いわゆる選択肢という形でわかりやすくは現れない。どんな行動を起こすのか、あるいは何もしないのか。勝利するか敗北するか。逃がすか捕らえるか。気付くか気付かないか。そういった選択の連続でいつの間にかストーリーが出来上がっている。自分専用の映画が作られているかのよう。すごい。
というわけなので、是非、みなさんプレイしましょう。
4.カメラを止めるな!(映画)
今年一番の自慢は、この映画を公開初日の舞台挨拶回で観たことです。褒めてくれていいぞ。
映画の内容はもはやみんな知っているでしょうということで省略。
この映画が私の心をとらえて離さないのは、メタ的な青春がそこにあるからだと思います。当て書きということ。そして超長回しの中にはハプニングなどもあり、それがかえって作品の完成度を上げていたりする。それらによって「あのメンバーであの時にしか撮れなかった映画」感が強まり、青春を覚えるのです。
さらに言えば、映画が社会現象になってゆく様子、出演者の仕事が増えていく様子なんかも観ていて嬉しいし面白い。
そりゃあみんな大好きになるでしょうという映画です。
5.BEASTARS(漫画)
凄まじい。こんなに面白い漫画があるかよ、という感じ。
割と複雑な物語なので、むっっちゃざっくり書くと、じめじめ湿っていてどす黒く青臭いズートピア。
特に11巻は怒濤の展開の連続。青春なのかサスペンスなのかバトルなのか、読者としてはもうジャンルの判断がつきませんが、とにかく面白い。
6.若おかみは小学生!(映画)
みんなそうだと思うんですけど、舐めてました。すみませんでした。まだの人は観てほしい。そしてかつての自分を反省してほしい。
おっこちゃん(js)が両親を事故で亡くし、旅館を営む祖母に引き取られる話。そんで、一年をかけて、旅館の女将として立ち上がり、両親との決別に折り合いをつけていく話。
なにより脚本が素晴らしく、一切の無駄がない。そして容赦のない展開に、センスの良い台詞選び。さすが吉田玲子。ショッピングモールのシーンに始まり、後半は三回くらい泣かされました。
なによりOPとEDの対比が素晴らしい。
7.月曜日の友達(漫画)
去年に引き続きですが、2巻でアホほど泣いたので。またもや今年のベスト漫画です。傑作中の傑作。
台詞はとてもわかりやすく、かつ詩的で。背景は書き込まれていて美しく、なのに新しく。反射する光の表現や表情、瞳に写る景色、コマ割りから演出に至るまで全部最高。
そしてそれらを全部重ね合わせて一歩上まで昇華させて、ストーリーの材料として使っている。180ページに至るまでの流れたるや。学生の頃に読んでいたら少なからず人生が変わっていただろう物語です。
できるだけネタバレにならないよう曖昧な表現で濁しますが、これを読むことで、失われていた美しく尊いものを、僅かでも取り戻せるんじゃないかと思います。それは誰にでもあるもので、だからこそ春になれば巡り巡るのです。
8.戦極MCBATTLE 第18章 本戦(イベント)
SAM vs ID/戦極MCBATTLE第18章 BEST BOUT 2(2018.8.11)
DVDのURLよりも、一戦の映像貼った方が良いだろうということでぺたり。これ決勝とかでなくて一回戦の試合だからな。
俗にいうMCバトルの大会です。主催者のMC正社員も言うように、過去最高の大会だと思います。
最強に豪華な出場者。パンチラインだらけ、ベストバウトだらけ。そんな中、決勝に勝ち進んだ因縁持ちの二人のMC。MCバトルで涙腺が緩むことなんてそうそうないけれど、今回の決勝は駄目。とてつもなく心動かされた。いやーすごい。すごいですよ。
9.ランス10(ゲーム)
ランス、完結。
完結に相応しく、ストーリーもシステムも全力投球。もう絶対に続きは出さねえぞという気概を感じる最高のゲームでした。
システムとしては、例えば、周回を前提としたマルチエンディング形式(スキップ機能が優秀)、ガチャ要素を含む仲間集め。数多くの目標の取捨選択。そして(段々と)強くてニューゲームの爽快感。
そしてストーリー。これまで1タイトルでようやく1体倒すのがやっとだった魔人が、初っ端からアホほどいる。さらには絶望しかないランスを取り巻く世界の成り立ちや構造。この逆境のなかでいかにしてエンディングを目指していくかというのが、本当に楽しかった。最後には長い長いエピローグも待ち受けている(そもそもランス10自体が長い長いエピローグな気もします)。
とりあえずみんなさっと9までを復習して10プレイしましょう。
※18禁なので検索は自己責任で。
10.宇宙よりも遠い場所(アニメ)
数年に一度の傑作。SHIROBAKO以来。
ヒロイン4人が南極に行く話なのですが、正直なところ南極は物語の本筋ではなく、描かれているのは、各々が抱えた事情と、それにどう立ち向かうか、折り合いをつけてゆくか。例えば母親と死別していたり、高校をドロップアウトしていたり、友人が一人もいなかったり。
けれど、そういう事情を抱えながらも基本的にはコメディとして明るく描かれている。観ていて疲れない。でも締める時は締める。特に私は出航時の大人たちの沈黙が大好きです。
観てない人は観てほしい、マジで。という気持ちを込めて、Blu-rayでなくアマプラのURLを貼るのです。
はい、以上。
傑作傑作うるさいですが、でも傑作と思うのだから仕方ない。各ジャンル、年に一本くらいは傑作あるよ。
来年もまた良いコンテンツに出会えますように。
ではまた、とにざぶろうでした。
※次点は以下の通りです。
・SSSS.GRIDMAN(アニメ……ですがボイスドラマの方がより好き)
・地獄楽(漫画)
・海辺の病院で彼女と話した幾つかのこと(小説)
・レディプレイヤー1(映画)
・ボヘミアンラプソディ(映画)
・ペンギンハイウェイ(映画)
・キングスマン ゴールデンサークル(映画)
・ブリグズビーベア(映画)