ロバの耳☆

たまに書きたいことをだらだらと書く。

私的コンテンツ10選 - 2023 -

毎年、年末になると、私的な年間音楽10選およびコンテンツ10選というのをやっています。

こっちはコンテンツの方ですね。やっていきます。

 

1.グリッドマンユニバース(映画)


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TVシリーズを鑑賞した私たちへのご褒美みたいな映画。ファンサービス第一。TVシリーズ2作を楽しめた人間が喜ぶであろう内容がこれでもかと詰め込まれている。個人的にはバトルシーンが少し長すぎた感はあるけれど、そんなものは気にならないくらいの満足感でございます。

 

2.鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(映画)


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前情報ほぼなしでぬるっと観に行ったらすごいもんが出てきた……。この内容はさすがに子供には見せられないだろう。気分がどんどん沈んでいく。

因習村メソッド鬼太郎版。ベタな部分はあれど完成された物語と超絶かっこよバトル作画。主役二人のバディ感が心地良く、最後の最後まで心動かされる。

 

3.潮が舞い子が舞い(漫画)

終わってしまったーーーーーー。

もうこのブログでも散々書いてきたけれど、連載中のなかで一番の漫画だった。最後の最後まで心かき乱された。

阿部共実先生、早く次回作をください。

 

4.パラノマサイト(ゲーム)


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新鮮なシステム、綿密に組まれた物語、魅力的なキャラクター達、呪いを使った殺し合いというキャッチーな設定。こういうADVが好きなんだよなあ、と思わされる。

続編はまだですか?

 

5.響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(映画)


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今年の夏頃にTVシリーズから視聴開始。なんとか追いついて劇場へ足を運ぶ。

ユーフォニアムの中で、今作が一番好き。一言でいってしまえば本作は「モブも呼吸をしている」というのを伝える作品だと思う。物語で、演出で、そのことをばしばし伝えてくる。楽器を運びながらのあの会話には涙したし、これまでの丁寧で落ち着いた流れを経ての、ラストのあの乱れ打ちシーンは最高でしたね。

 

6.ずっと青春ぽいですよ(漫画)

今年の新連載で一つ選ぶとしたら、ダントツでこれ。

超面白い。陰キャ男三人のアイドル研究部に、二人のギャルがやってくる、青春劇。構図やテーマは若干げんしけんを思わせる。もうずっと面白い。

ギャグも物語もキャラクターも気持ち良い。永遠に続けて欲しい。売れてくれ。

 

7.名探偵のいけにえ:人民協会殺人事件(小説)

発売は去年なんだけど、読んだの今年なんで、今年ってことにさせてくださいよ。

ちょ~~~~面白い。1ページ目からもうずっと面白い。中弛みなし。解決編に突入したらそこからラストページまで展開が連打連打連打。ワクワク感や驚きに満ちあふれた最高のミステリ。私の求めるのはこういうミステリです。

今年はこれと『恐るべき太陽』が読めたので、だいぶミステリへのモチベーションが上がりました。

 

8.ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダム(ゲーム)


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説明不要なのでは。何十年も語り継がれるであろう、たぶん現時点で人類史上最高のゲーム。

ゲームとしての異常な面白さや完成度、ボリュームに加え、物語性も抜群。あそこまで感動するラスボス戦は大神以来だ。ゲーマー全員プレイ必須。

 

9.ヒラヒラヒヒル(ゲーム)


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二年連続で瀬戸口廉也の新作ADVがプレイできるなんて思いもしませんでしたね。

ド傑作。時代は大正、風爛症と呼ばれる病を取り巻く人間達の群像劇。それは一度仮死状態になり、蘇ると精神も肉体も蝕まれているという病で、患者を迫害するものもいれば、疲弊しながらも世話をするものもいるしという話。設定だけみれば彼らはゾンビなのだけど、そういう方向には舵を切らない。

あまりにも文章が上手すぎる。一つ一つの言葉がどうしてこうまで胸を打つのか。中盤からずっと泣いとったわ。情操教育。

とはいえそこまで気負わず、気軽にみんなプレイしてほしい。是非に。

 

10.ガールズ&パンツァー最終章第四話(映画)


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はい当たり前。今更書くことないので、鑑賞時に書き散らした感想記事を置いておきます。

【ネタバレ注意】ガルパン最終章第四話感想 -箇条書き - - ロバの耳☆

 

以上!

毎年のことながら、今年も豊作でしたね。私も年をとってきたので、そう思えること自体が幸福な気がします。

また来年も良いコンテンツに出会えますように。とにざぶろうでした。

 

※その他、今年楽しんだなかで特に良かったコンテンツリストです。

恐るべき太陽(小説)
苺ましまろ(漫画)
イカ(漫画)
スクールバック(漫画)
ダンジョン飯(漫画)
首(映画)
ステロイドシティ(映画)
クリミナルボーダー(ゲーム) ※18禁です。
シン仮面ライダー(映画)
蒸気の時代(ボードゲーム
テラミスティカ革新の時代(ボードゲーム
The Case of the Golden Idol(ゲーム)
君たちはどう生きるか(映画)
怪物(映画)
暗号学園のいろは(漫画)
トリリオンゲーム(漫画)
ちいかわ(漫画)
おとなになっても(漫画)
劇光仮面(漫画)
バーサス(漫画)
追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフ謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~(漫画)

私的音楽10選 - 2023 -

一年が早い……。

毎年、年末になると、私的な年間音楽10選およびコンテンツ10選というのをやっています。今年もやりますわ。

 

1.HAPPENING/group_inou


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祝・group_inou復活!!

まあ一曲で終わる恐れもありますが、ともかくめでたい。

相変わらずリズムや響き重視のリリックは無茶苦茶にキレが良い。imaiのソロも好きだけど、やっぱりgroup_inouとしてcpの声が乗ったときが一番好きだな。

 

2.ひとつひとつPt.2/DJ KRUTCH,LIBRO,DAG FORCE,鎮座Dopeness,句潤


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DJ KRUTCHのアルバム『SOPHIC2(DELUXE EDITION)』から。アルバム単位で無茶苦茶良くて一番はこれ。参加MC全員の個性が色濃く出ていて最高なのだけど、特に句潤のバイブス強めのヴァースが良かった。聴く度に心が震えますね。

 

3.RASEN in OKINAWA/Awich,唾奇,OZworld,CHICO CARLITO


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最高。たぶんヘッズ全員聴いてる。

みんなラップが無茶苦茶に上手いが、遅めに乗せてるAwichに一番惹かれたな。さすが。

 

4.超 Super Star/SKRYU


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SKRYUがここまで売れるなんて、ホントに良かった。最高。もう出す曲出す曲全部良いのだけど、今年はこの曲が一番。やっぱり私はヘッズなのでメッセージの強い曲が好きです。次点で『ハイブランド』。

 

5.Special Days/Joint Beauty,藤井隆,ピーナッツくん


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ピーナッツくんがここまで売れるなんて。いや本当に、藤井隆と曲をやるなんて想像してませんでした。ピーナッツくんのヴァースが普段よりエモくてメロディアスでとても良いなと思います。普段の曲は割とバキバキのHIPHOPなのだけど、ポップスに寄っていた方が私の好みな気がするなあ。今年の刀ピーはロックでしたしね。

余談だけど、ピーナッツくん、漢キッチンに出演してんのおもろすぎる。

 

6.Ghost Town/レオタードブタとヤギ・ハイレグ


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ピーナッツくんに似た声の人、レオタードブタ。ブタだけでなくヤギも無茶苦茶ラップが上手くて笑ってしまった。他のラッパーなら言わないようなことをリリックで言うから面白いんだよな。

 

7.喜哀/OMSB


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Red Bull 64 Barsを撮り直してリリースしたもの。なのでレッドブルの方を貼っておきます。

本当にリリカルで心にぶっ刺さりますね。今年は何となく食わず嫌いだったOMSBにハマれた年でした(今年おれ『大衆』を何回聴いたんだろう)。この曲での『お前の知らなかったグレーゾーンを開けんの』にくらう。まさに。ガンガンこじ開けて生きていきたいですね。

 

8.君の血液型を教えて/webnokusoyaro


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今年ハマったラッパーのもう一人。webnokusoyaro。扱っているトピックがなんというか、悪いように言うとしょうもないんだけど、良く言えば物凄く細かく気持ち良いところを突いてくる(この曲は、とにかく他人の血液型を当てたがるという内容です。マジでなに?)。そんでビートやフロウは死ぬほど良い。言ってることは本当に無茶苦茶なんだけど、全部口に出して言いたくなる。

何故か何度噛んでもいつまでも味が残る。ラストの「墓暴くならAでしょ!」はそれまでの流れを踏まえて最高に高まりますね。

 

9.Player's Player/OZROSAURUS Feat.KREVA


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最高。たぶんヘッズ全員聴いてる。

単純に二人ともラップが上手すぎて笑う。これ以上はないよもう。BEEF状態と噂されていた二人の突然の共作という物語性も込みで、ヘッズの心をここまでくすぐる曲は数年に一度というレベルなんじゃないでしょうか。

 

10.STARS/tha BOSS Feat.JEVA


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超名盤『IN THE NAME OF HIPHOP Ⅱ』から。アルバム全体で見てもSHINGO★西成だったりMummy-DだったりZORNだったり、YOU THE ROCK★だったり、面子は無茶苦茶豪華なんだけど、その中で一番刺さったのは、先に挙げたラッパーと比較してしまうと無名に近いJEVAがフィーチャリングしているこの曲でした。

創作の経験のある人間なら誰もが刺さるであろうBOSSのリリックも良いんだけど、JEVAのヴァースが本当に泣ける。リリック読んで泣いて曲聴いて泣いてMV観て泣くわ。三重の何者でもなかった少年JEVAの、ヒップホップの初期衝動や志を素直な詩で綴る。「パーティ後の田植えはいつもより眩しい太陽で」

 

以上、10選でした。

こうして並べると例年以上にHIPHOP聴いてた感が強いな。

ではまた来年、もしくはコンテンツの方で。

とにざぶろうでした。

 

※その他にも良かった曲はたくさんある(ありすぎる)ので、いくつかピックアップしてリストを貼っておきます。

rose/KID FRESINO
シュガースポット/にしな
Menu/CHICO CARLITO
Diary/崇勲
ニートイートミート/小森めと
イワナムチュー/MAISONdes,asmi,すりぃ
もなりの8ビート/脇田もなり
夏は巡る/PEOPLE1
心/JJJ,OMSB
Taste Test/CreativeDrugStore
Roc-A-Fella Y'all/Lupe Fiasco
超たちがわるい/般若,J-Rexxx,R-指定
生命体/星野源
Bad Bitch 美学 Remix/Awich,NENE,LANA,MaRI,AI,YURIYAN RETRIEVER
ベータソング/ARuFa
Opp Otaku/Jinmenusagi
flash/chelmico
Old Rookie/田我流
Family Sale/PUNPEE,親父
おすし/在日ファンク
Osanpo - Remix/SOCKS,DJ RYOW,般若,R-指定
FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD/舐達麻
小リッチ/Watson,C.O.S.A.,Jin Dogg

蒸気の時代 Alban Viard作ヴェネツィアマップ - ルール和訳

滅茶苦茶適当なのですが、他に和訳している方が見当たらなかったので上げておきます。

ネイティブでも何でもないので、訳が正しいかどうかは保証できません。よろしくお願いします……。

 


蒸気の時代 ヴェネツィア 2人用

 

ヴェネツィアには一年中観光客が押し寄せます。ベネチアの運河を利用しますが、本島の大きな潮流に注意してください。

ここに挙げた違い以外の基本ゲームのすべてのルールが適用されます。

 

★セットアップ

・6個の都市にランダムなキューブを 2 つずつ配置します。

・黒の新都市タイルを箱に戻します。それらはこのゲームで使用しません。

・サイコロを振り、出た目の数だけランダムなキューブをサンマルコ広場に配置します。

・商品配置

 ○左:通常通り配置します(1 ~ 6)。新都市は、列 A ~ Bのみに配置します。

 ○右:こちら側はサンマルコ広場への商品補充用です。(商品補充の項目を参照)

    1 ~ 6のみに配置し、新都市は全て空のままとします。

・各プレイヤーが色を選択したら、次のように3番目の色のディスクを2枚使用します。

 ○プレイヤー順の1マス目に1枚配置します。

 ○ゴーストは2枚目のディスクをアクション選択のために使います。

 

★ゲームプレイ

このマップで使用できるアクションは、都市化、機関車、エンジニア、ファーストビルドのみです。

 

ゴーストは、プレイヤー順序の決定フェーズとアクションの選択フェーズのみをプレイします。彼女はゲームの他の部分には興味がありません(建物を建てたり、引っ越したり、税金や経費を払ったり、物資を増やしたりすることは、幽霊にとってはあまり興味深いことではありませんよね?)

 

★プレイヤー順決定

ゴーストは常に、各ターン最初に行動します。彼女は常に現在のラウンド数の 2 倍で入札を開始します (つまり、ラウンド 1 では 2 ドル、ラウンド 2 では 4 ドル、... ラウンド 9 では 18 ドル)。彼女は決して二度目の入札をしません。入札が幽霊に戻ってきた場合、彼女はパスします(おそらく彼女はすでにパスしており、それが彼女が幽霊である理由です)。ゴーストにはお金がないので、彼女は決して入札を支払いません。あなたがご存じのように。 。 。 :=)

 

★アクション選択

ゴーストがアクションを選択するときは、次の優先順位で使用可能なアクションを選択します。

機関車 > 都市化 > エンジニア > ファーストビルド。

 

★敷設

2枚までしか敷設できません。

 

★敷設コスト

ヴェネツィアでは、線路の敷設または置き換えに 3 ドルかかります。

・海路

 ○費用は5ドル。ルート上の銅の円に機関車駒を置きます

 ○1 つを敷設すると、2 つ(またはエンジニアの場合は 3 つ)の線路敷設のうちの 1 つとしてカウントされます。

 ○各プレイヤーはラウンドごとに海路を1つだけ敷設できます(エンジニアでも)。

 ○接続する町が都市化されていないと海路を商品輸送に使えません。

 ○海路はゲーム終了時に3収入(=9VP)相当となります。

 

★特殊アクション:都市化

黒の新都市を作れません。

 

★特殊アクション: エンジニア

このアクションにより、3 番目のヘクスを構築できます。

 

★商品輸送

夏至の大潮

・偶数ラウンドでは、本島のサンマルコ広場を含むすべての都市(新都市か否かに関わらず)は、通常の色の代わりに青とみなされます。

・奇数ラウンドでは都市は通常の色となります。

 

水と辺が接するすべての都市 (新都市か否かに関わらない、ただし、町や墓地は除く) は仮想的に接続されています。

・この仮想リンクを使用するには、輸送力が 1 必要で、収入が 1 増えます。

・1回の移動につき使用できる仮想リンクは1つだけです。

・商品輸送の最終目的地をこの仮想リンクの終点にすることはできません。つまり、商品は別の都市に配送する必要があります。さらに、商品の色が仮想リンクの終端にある都市の色と一致する場合、その商品はその仮想リンクを使用できません。

・墓地(Cimitero)ヘクスは挙動が異なります。これは、プレイヤーが敷設フェーズ中に敷設できる海路に接続されています。つながった町は、海路を介して商品を輸送するためには都市化されている必要があります。

 

★商品補充

・左:サイコロを二つ振る。

・右:

 ○各列はゲームの1ラウンドに使用されます(ラウンド1は列1、ラウンド2は列2…)

  ラウンド7以降、商品は登場しません!

 ○現在のラウンド番号と一致する列のサイコロを 1 つ振ります。

  ・ラウンド1~6:1が出たら上から1個、2が出たら上から2個、3が出たら上から3個の商品をそれぞれサンマルコ広場に置きます。

  ・ラウンド1~4:4が出たら上から1個、5が出たら上から2個の商品を黒墓地に置きます。ラウンド5以降、墓地へは新しい商品を置けません。

  ・6 (またはラウンド 4 以降は 4-5) が出た場合、このラウンドでは商品は配置しません。

  ・このラウンドの列に残っている商品があればすべて袋に戻します。

 ○新市E~Fには商品を置きません。

 

★ターン進行

・ゴーストが最初のプレイヤーではない場合、彼女のディスクをプレイヤー順トラックの1番目の位置に移動し、必要に応じてプレイヤーのディスクを1つ右に移動します(つまり、最初のプレイヤーが2番目になり、2番目のプレイヤーが3番目になります)。

・9ターン経過でゲーム終了となります。

 

★ゲームの終了

通常の最終集計に加えて。各海路は 3 収入 (つまり 9 vp) の価値があります。

ミステリの退屈についてと『恐るべき太陽』ネタバレ感想

※本記事は、中盤辺りから小説『恐るべき太陽』のネタバレを含みます。
 目印はつけますので、それより先は未読の方は進まないでください。

先日、読書メーターで因縁をつけられた。
私がとあるミステリに「物語は退屈だが仕掛けが尋常ではない」という旨の感想を書いたところ、「ミステリ的な読み方をしていれば退屈という言葉は出てこないはずです。間抜けですね」というような返信があったのだ。
それまでにも何度か返信を受けておりその度に窘めていたのだが、会話が通じる様子がなかったので、ブロックをして交流を絶った。他人の読みを否定すな。

閑話休題。主題は件のユーザーではない(原動力ではある)。
上記のやり取りを踏まえて、私がミステリに求めるものが何かという話をしたいのです。

正直これはミステリに限ったことではないのだが、ともかく私は物語において退屈な瞬間を極力味わいたくはない。
オチがどれだけ秀逸だろうと、そこに至るまでの筋道がひどく退屈であれば、物語全体の評価は並であることが多いだろう。
ミステリというジャンルは、解決編のために、大オチのために、それまでは種蒔きのみに終始することがままある。
その種蒔きがどれだけ退屈なものであろうと許容するのかというところだが、私の場合、そこに工夫を感じられるかどうかを基準にしている。
そこに関してのラインは緩く、例えば簡単に言葉で言い表せるところでは、「極めて特殊な設定に置く」「キャラクターを強烈にする」「『そして誰もいなくなった』方式のクローズドサークルで緊迫感を演出する」くらいのもので良い。
大事なのは、種蒔きの退屈を「そういうもの」として放置せず、読者を楽しませようという工夫があることだ。

以上より、工夫があればそもそも種蒔きの段階でも退屈を覚えないはずであり、
退屈を覚えてしまうようなミステリを高く評価することはないと考えている。

はずなのだが――、そこをおして、終盤に至るまでは退屈だったにも関わらず、読了後は傑作だと感じる小説に出会った。
それが『恐るべき太陽』である。

 

----------ここから『恐るべき太陽』のネタバレに入ります----------

 

偉そうなことを書いておいて、私は量を読んでいるわけではない。
ミシェル・ビュッシという作家も初読だ。
だから作風も知らず、そのせいもあってか、この作品の構造に気付いた時には大いに驚かされた。

作品の大部分を占める主人公の語りが、実は主人公一人のものではなく、登場人物複数人の語りを組み合わせたものだった。

もちろん予想がつかなければ良いというものでもなく、驚きがあれば良いというものでもない。
けれど、この作品が秀逸な点は、この構造が物語に寄与しているところだと思う。
読者はそれまで、一人の女性の視点として語りを読んでいる。
だからそこには少なからず違和感があり、また、気ままな彼女や周囲の人間の行動・態度は退屈なものであった。

けれどこの構造であることがわかると、これまで語られてきた出来事・感情が一変する。
知りたいと思っていた真相や、あの人物の想いが、実はすでに語られていたことに気付く。
視点を勘違いさせられていたとしてもすでにそれは一度読んでいるわけで、母の愛情や夫婦の愛情へ瞬く間に辿り着く。
この瞬間の気持ちよさといったらない。長い解決編やエピローグは必要ない。ほとんどの説明は、すでに終わっていたのだ。
そしてその後に襲い来るのが、語りを終えた人物達がすでに殺害されているのだという寂寥感である。

何故『恐るべき太陽』が傑作であると感じるか。
それは、退屈を許したから、というより、実はそれは退屈なものではなかったから、だ。

ありがとう、ミシェル・ビュッシ。
このタイミングにこの作品に出会えて、本当に救われました。

【ネタバレ注意】ガルパン最終章第四話感想 -箇条書き -

※滅茶苦茶ネタバレするので先にガールズ&パンツァー最終章第四話を観てください。

 

ガルパン最終章第四話観ました。おもろすぎ。

感想というほどでもない感情垂れ流し箇条書きでございます。

吐き出す場所があるというのは良いものですね。

漏れや間違いは多々あるでしょうけど、まあ良いやの気持ちで。書きます。

 

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・始まった瞬間、「みんな頑張って」の気持ちで泣いちゃう。

・OPが過去最高に好き。締める気満々で泣いちゃう。

・戦車戦、中盤辺りから興奮しすぎてマジでずっと泣いてた。興奮で涙って出るんですね。

・OPの知波単かわいいね。

・OPのBCかわいいね。

・みんなかわいいね。

・感情移入しすぎて観てるこちらまで不安になってくる。継続戦は全編緊張感で張り詰めていましたね。

・桃ちゃん全然だめで草。「4話はきっとがんばるはず!」とか言ってた俺の気持ち返してや。

・杏、桃ちゃんがだめなことを確認してから仕切りに入るのさすが。

・杏が澤ちゃんに託すところ、泣いちゃう。

・ここまで速攻でカメさんが脱落するとは思っていなかったので驚愕。桃ちゃんががんばると思っていたんですよ。

・ヨウコ、優秀だけど融通きかない新人感がかわいいね。

水島努、あまりにも大脱走が好きすぎる。

・その高さ、死なない?

・一応、サメが下で受け止めてるのか。

・どんだけ連携とるの上手いんだよ。

大脱走好きすぎる。

・演奏で会話すんの、最初何が行われているのかピンときていなかった。「口で伝えればいいのに」。でも継続だからこそ出来る粋な演出で好き。(口で伝えるのは観客目線では興ざめなので)

・リーゼント、と言いそうになるけど、これリーゼントじゃないんですってね。というのをここ数年で知りました。

・澤ちゃん優秀すぎる。切り替えが早い。

・歌うフリントかわいいね。でも舌噛みそうで怖い。

・歌うウサギさんかわいいね。

・カメとサメのくだりしょうもなくて好き。

・なんだかんだ囮ポイント探る時に桂利奈とあやも同じポイント指さすの成長って感じ。

・いちいち演出とカメラワークが格好良すぎる。

・細見の茶をたてる速度。

・ヨウコ周りの攻防、二回目の鑑賞時でもひやひやしてしまいましたね。

・坂を転げ落ちるの、さすがに死なない?

・そど子「あ」

・坂を登り切って落下するところ、ジェットコースターみたいでよかったです。

・いきなり超スピードバトル始まるのおもろすぎる。(こっから泣いてた)

・「マジでなにこれ?」と絶望顔で固まる澤ちゃん最高。

・砲身がサメ車輌に引っかかるの、脚本の小技という感じで好きだ。(目に見えるパニックとそこからの脱却を感じる)

・空から降ってくるBT-42かっこよ。

・カット数いかれてるだろ。

・数秒の間に紗希ちゃんが提案して、「それだ!」と察して実践まで移るテンポ感。

・一瞬だけ挟まる車内の各カットがあまりにも格好良いぜ。特にツチヤ。涙が溢れた。

・毎度のことだけど、FPS視点を丁度良い塩梅で入れてくるの助かる。

・雪崩はさすがに死なない?

・と「さすがに死なない?」というのを段階踏んでやってくるのは上手いなあという気持ちになります。でも死ぬよな?

・ここにきてウサギさんまで落ちてアリクイソロプレイになるのは、BGMを切ったりなんかする演出も相まって絶望感があって良いですね。

・「知力?」「体力?」「それは筋肉!」「筋肉!」「筋肉!」きんに君味のあるスピード感で笑う。パワー!

・これは筋肉だったのか?

・桃ちゃん以外の成長を感じるバトルでしたね。

・ウサギさんは言わずもがな、これまで活躍の少なかったサメやアリクイに見せ場が多くて良かったです。サメさんは見えづらいけれども要所要所でサポート役に徹しており、かつ、サメさん(マークⅣ)にしかできない役目を担っていて超良い。

・最終章全体のテーマの一つでもあろう『継承』をこの段階でここまで明確にやってくるとは思わなかったので驚きました。聖グロとの練習試合でのウサギさんを思い返すとやはり感慨深い。大洗安泰やね。(と言いつつ自動車部がほとんど抜けるのはマジでやばいのですけど)

・もう出尽くしたんじゃないかとすら思っていたけど、まだここまでおもしろいアイデアを詰め込めるのは凄まじいな。いやマジで、今回の超スピードバトルを越えるもの、今後生まれます?

・大学選抜戦を除けば、これまでの戦車戦で一番好きかも。脇役が輝く戦闘が好きなんだなあ。

・はい。

・サウナ後に湖へ飛び込むのエッチですね。

・はい。

・車内で酒を飲むな。

・エリカが楽しそうで良かったです。

・崖をのぼるエリカ、Gみたいで草。

・「やってくれましたわね、仕返し差し上げますわ」→落下寸前→「バニラ!(叱責)」「ごめんあそばせ(反省ゼロ)」バニラ最高。

・クルセイダー隊で一番まともなのはローズヒップであることが判明した回。

・ルクリリが終始冷静で成長を感じられて良かったです。

ダージリンお喋り中、車体が傾いて全員体勢が下向きになるところ好き。こういうのが好き。マリー様が喋っている最中に射撃するところみたいな。

・ありすちゃん連れてくるのずるない?センチュリオンまで引っ張ってくるのはさすがにずるない?

ダージリンのヒール感が高まっていますね。

・どうしようもないとは思うのだけど、聖グロだけ濃い新キャラが多かったりとかありすちゃんが登場したりとかで、メタ的な意味で勝敗に察しがついてしまうのは、ちょっと残念でしたね。

・エリカが割かしあっさりめに敗退してしまったけど、楽しそうだし勝ち負けではないところで前に進めているので良いんじゃないでしょうかの気持ちがあります。

 

終わりです。いやー面白かった。おそらくこれからまだ何回も劇場に足を運ぶでしょう。(情報量多すぎて見逃しだらけな気がする)

次は……この調子だと2026年とかですかね……? なるべく早く、できれば2025年内には観たいところです。

みんなも感想ブログ書いて欲しい。そして教えてほしい。

よろしくお願いします。

とにざぶろうでした。

私的コンテンツ10選 - 2022 -

とにざぶろうです。

毎年、年末になると、その年に触れた音楽およびコンテンツの中から特に良かったものを10個選ぶというのをやっています。

今年もやります。

音楽の方は先に記事にしたので、こちらはコンテンツ。

 

1.追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフ謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~(漫画)

タイトル長過ぎだろ。自分がなろう系原作の漫画を10選の中に入れることになるとは思いませんでした。

とはいえ、本作はほぼ原型を留めておらず、シュールギャグ漫画と化している。初めの頃こそコミカライズをやろうという心意気が感じられるが、三巻辺りからはもう何もセーブするものがなく、やりたい放題になっている。最高。とにもかくにも台詞選びや演出のセンスが抜群。

 

2.フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(映画)


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過去最高傑作かどうかはともかく、過去最高にウェス・アンダーソン。演出のためのストーリーなのではと思わされるほど。どのシーンを切り取っても絵面が美しく面白い。演出のために犠牲になっている部分はあるように感じられるけれど、でも私はファンなので大満足です。肌に合えば超絶おもしろ映画。

 

3.Horizon Forbidden West(ゲーム)


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前作、Horizon Zero Dawnが無茶苦茶に面白かったので、期待を込めて購入。前作から正統進化した傑作だったように思う。機械獣や人間との戦闘の面白さ、ストーリーの面白さ、探索の楽しさなんかも全部そのままで、細かいところがアップデートされている。オチだけはちょっと残念な部分はあるけど、やっぱり私の中で本作はオープンワールド史上二番目のゲームだなという感じです(一番はゼル伝BoWです)。

本作のためにPS5を手に入れたのも良い思い出。

 

4.すずめの戸締まり(映画)


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素直に無茶苦茶面白かった。『君の名は』で壁を破った新海誠が、もう一枚壁を破った印象を受ける。エンタメとして超面白いし、テーマも丁度良い塩梅で敷かれている。新海誠は国民的な映画を作るような監督になったんだな(上から目線ですみません)。

 

5.スプラトゥーン3(ゲーム)


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説明の必要はありませんね。

サーモンランとバンカラマッチとナワバトラー、延々と続けられる……怖い……。

ヒーローモードも文句なく過去一に面白かったです。

 

6.Do It Yourself!!(TVアニメ)


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ここ数年のアニメの中ではダントツ。個人的には、ここまで楽しめたTVアニメは『宇宙よりも遠い場所』以来です。

絵柄・演出・脚本・テーマが全部噛み合っていて文句の付け所がない。単純に、線の少ない絵をぐにゃぐにゃ動かしているのは見ていて気持ちが良いし、そもそものところとして「自分の力で未来を切り開く」だとか「環境のせいにせず工夫で乗り切る」みたいなテーマをDIYというモチーフに絡めた出発地点が凄い。日常モノでも趣味モノでもなく、青春モノであるというところを強く言っていきたいと思います。
OPも最高で、回を追うごとに涙が零れるようになってゆきます。

 

7.地球外少年少女(配信アニメ)


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磯光雄監督の『電脳コイル』以来の新作。面白くないわけない。

期待をあったのだけど、そのさらに上をいく凄まじさ。単純に全てのクオリティが高く、人物も背景もぬるぬるぬるぬる動く。超面白い。マジで超面白い。

 

8.ゆるキャン△(映画)


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ゆるキャン△の劇場版をやるにあたって、単純に伊豆編を持ってこずに、きちんと映画ナイズドされたオリジナル脚本を突きつけてくるのがまず凄い。

ゆるキャン△のキャラクターでありながら、ゆるキャンっぽさはあまりなく、社会人の青春モノとして観られる。

とはいえ、やはりキャラクターが地続きであるので、成長した彼女らの姿は心にくるものがある。私は大人になったリンちゃんが髪を切っていたところでまず泣きました。

細かいところまで配慮があってバランスが良く、尚且つ映画として面白かった。最高。ありがとうございました。

 

9.Demon's Roots(ゲーム)

akamatoghost.wixsite.com

18禁なので、よい子は上記のリンクを踏まないでください。

超絶おもしろ同人エロゲー。おそらくはアリスソフト(特にランスシリーズ)の精神を大いに受け継いでいるだろう、ゲームとしての面白さとシナリオの出来の良さ。ラストは泣いてしまいました。ジャンル上、万人に勧められるものではないけれど、少なくともランスシリーズを楽しんでいた人間は楽しめるであろう、おすすめです。

 

10.BLACK SHEEP TOWN(デジタルノベル)

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瀬戸口廉也新作。超能力盛んな荒れ果てた架空の都市を舞台にした、ギャングもの群像劇。今年の全ての物語の中で文句なしのベスト。

瀬戸口廉也をご存じの方には自明ですが、まー、どす暗く、テンポ良く淡々と落ちるところまで落ちてゆく。圧倒的な筆力によって生み出された繊細な言葉群は胸を打ち、ずぶずぶとこの物語やキャラクターに思いを馳せるようになってゆく。

ゲーム……というよりは公式の紹介通り、デジタルノベルで、選択肢はなく、ザッピングシステムによって物語を読む順番を選択できるくらい。BGMは少なく、雑踏の環境音なんかが多く使われている。けれど、だからこそ、無音である緊張感や突如としてBGMが挿入される高揚感など演出されていて、とても良かった。

そして最後に辿り着いたラストが本当に素晴らしく、そこに至っていない人たちは本当にもったいねえなとさえ思ってしまうほど。人は選ぶだろうけど、超絶おすすめです。

 

以上、2022年のコンテンツ10選でした。

今年は様々なジャンルで豊作年だったように思います。コロナ禍でくすぶっていたのが全部出た印象。本当に楽しかったです。

来年も面白いコンテンツに出会えると良いですね。

とにざぶろうでした。メリークリスマス。よいお年を。

 

※以下、10選に入れてはいないけど、特に楽しんだものを並べます。

同志少女よ、敵を撃て(小説)
犬王(映画)
シンウルトラマン(映画)
パーム・スプリングス(映画)
ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ)
リコリス・リコイル(TVアニメ)
BATTLE SUMMIT(MCバトル)
あかね噺(漫画)
ぷにるはかわいいスライム(漫画)
犬のかがやき(漫画?)
ちいかわ(漫画)
古代戦士ハニワット(漫画)
潮が舞い子が舞い(漫画)
異世界ありがとう(漫画)
これ描いて死ね(漫画)
Dying Light 2(ゲーム)

 

私的音楽10選 - 2022 -

とにざぶろうです。

毎年、年末になると、その年に触れた音楽およびコンテンツの中から特に良かったものを10個選ぶというのをやっています。コンテンツの方は確認してみたら2012年からやってました。10年……。

ともあれ、今年もやります。まずはこの記事、音楽から。

 

1.自己満/Young Hastle, SHINGO★西成


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全曲が筋トレテーマのアルバムから。アルバム通して無茶苦茶良かったのだけど、特にこれが好み。パンチラインが詰まっている。

「逆になんでお前は鍛えてないの?」

ヤンハスの合いの手もスルメのように効いてくる。

 

2.堕天/Creepy Nuts


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Creepy Nutsはとてもポップで大衆的なものになってしまったなあという感想はあるのだけど、寂しくはあるし『生業』みたいなヒップホップをやってほしいなあという思いもあるのだけど、それでもポップなものも好みではあるし、この曲は刺さりました。というか漫画『よふかしのうた』に合致したものを仕上げてくるのが単純に凄い。楽曲『よふかしのうた』と聴き比べると、特にそう感じる。

 

3.あいむいんらぶ/Hack'nBerry,パソコン音楽クラブ

open.spotify.com]

アニメのED曲であり、登場人物が歌唱しているのだけど、アニメを観ておらず詳細不明。ごめんなさい。

パソコン音楽クラブの音楽に、何十年か前のアニメ的なメロディと声が乗っていて無茶苦茶好み。最高。

 

4.トウキョウ・シャンディ・ランデヴ/MAISONdes, 花譜, ツミキ


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アニメ『うる星やつら』のED曲(アニメ、観ています)。OP曲と迷ったのだけど、こちらで。

現代的な音楽でありつつ、原作っぽさも感じられて良いのと、単純にメロディが好み。

 

5.たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう/レキシ


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『レキシ』~『レキツ』時代のレキシが戻ってきた感があります。

ここ数年のアルバムは正直微妙であまり聴いていなかったのだけど、数年の間を空けてリリースされた最新アルバムは最高でした。毎回こんなアルバムを作って欲しい。

MVにジェラードンを起用するセンスも良い。かみちぃがメインを張っているのが尚良い。

 

6.Magic Potion/SKRYU


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キラーチューンや……。SKRYU過去最高の楽曲なのではないでしょうか。

SKRYUがどんどん売れていっていて嬉しいです。リリースする曲全部良くてびびる。

 

7.奇襲作戦!!! pt.2/テークエム,CHICO CARLITO,T-STONE


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最高のビートに最高のラップ三連打という感じ。特に、ラストのT-STONE。この面子でまったく押し負けていないのが凄い。

今年はT-STONE大躍進の年だったと思います。T-STONEも先ほどのSKRYUと同じく、リリースする曲全部良くてびびる。

 

8.サヨナラSunset/RIP SLYME,おかもとえみ


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現在のRIP SLYMEに、もちろん思うところはあります。が、とはいえ、それでもまあ起きてしまったことは仕方がないので、ファンとしては、新生RIP SLYMEを楽しんでいくしかないのかなとも思います。

新生RIP SLYMEでの私的ベスト。RYO-ZILMARIの二人だけではわちゃわちゃ感が薄れるので、ゲストボーカルを一人連れてくるぐらいが丁度良いように感じる。

 

9.Red Bull RASEN Prod. by tofubeats/BIM,Skaai,田我流,Bose


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コンテンツの方に入れるか迷いましたが、こちらで。

何より面子が最高で、ベテラン勢に一人混ざるSkaaiという。

ラップスタア誕生で不遇だったSkaaiがこういう形で掬い上げられるというのは、本当に心から嬉しい(この後もどんどん躍進を続けているし)。

普段のRASENから大きく異なりピースな雰囲気で、とはいえ、全員が抜群に特徴的で上手くて、それぞれの吐く言葉には胸を打たれ、聴いていると涙が零れてきますね。

「今日みたいな日は二度とこない、だから大切にすごく大切に」「アカデミアに悔いはないが別れ際は寂しいもんだ」「後ろ向きにはない正解」「結局まあラップが好きなだけ、それがなければバースが隙だらけ」「登ったつもりになってた、この螺旋」

 

10.Meidaimae/chelmico

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またもやtofubeats。何よりフックが良くて、さらにそこに至るまでの変調がテーマである感情の動きを表していて素晴らしい。何度でも聴けるし泣いてしまう。俺にまだこの曲を楽しめる感性が残されていて良かった。最高。

(完全に余談ですが、無茶苦茶に良くて楽曲にも合っていたリリックビデオを削除し、あのMVを上げてきたことには憤りを覚えています。なんでなん?)

 

以上、10選でした。

とはいっても、マジのベスト10というわけでなく、感想が書きやすいやつを選んでいる感はあります。あと、HIPHOPばかり聴いているつもりでしたが、こうしてまとめていると「そうでもねえな」と思いました。はい。

ではまた来年、もしくはコンテンツ10選で。

とにざぶろうでした。

 

※その他にも、個人的に良かった曲リストを記載しておきます。

Osanpo/SOCKS, DJ RYOW
80BARZ/ポチョムキン
PLANDEMIC/RIO
いたいのとんでけ/ZORN
クラフト feat. ZORN/KREVA
GOD/RYKEYDADDYDIRTY, 唾奇
BLUE IN BEATS/舐達麻
POWER/gerardparman, BASE, 裂固, 9for, S-kaine
√-1/日食なつこ
カラカラ/結束バンド
どきどきアイデアをよろしく!/潟女DIY部!!
ちゅ、多様性。/ano
我ら令和のかえるちゃん!/でんぱ組.inc
Sensation Dancin' Show♪/内田真礼
24秒/柴田聡子
SURF/ポルカドットスティングレイ