夏ラップの薦め
ついに一週ブログを書き忘れるという事態に及んでしまいました深く反省致します。
今週は二本書けると……良いな!
とりあえず夏ラップの話をしましょう。はい。
さて、夏ラップといっても大きくは二種類に分けられます。
夏の突き抜けるような暑さ・楽しさを表現したもの。
夏という楽しかった時間の終わりや気怠さを表現したもの。
一般曲でいえば、前者はサザンやTUBEが代表されますね。後者はスピッツ……くらいですか。
前者を表現したアーティストは腐るほど出てきます。が、後者はあまり見当たらないんですよ。あるにはありますが、前者に比べれば圧倒的少数。
ですが、夏ラップは特殊。後者の割合がかなり高いのです。1:1くらいの量。
何を隠そう、僕も後者の方が断然好きです。これは昔からの趣味っていうのが強くて、『おジャ魔女どれみ』や『まなびストレート』のような「楽しかった時間の終わり」っていうコンセプトにものすっごく惹かれるんですよね(突然アニメの話を始めてすみませんね!!)。
さて、では何故、夏ラップには「楽しかった時間の終わり」を表現したものが多いのかというと、一つには、クラブやパーティの存在ですよね。ライブはアーティストから観客へ曲を提供するものですが、それらは全員が一体となって場を楽しむものです。となれば、やはりその時間には、仲間には愛着が湧きますよ。終わりが辛くなるのも、寂しくなるのも自明です。
で、もう一つ。ぶっちゃけた話、日本語ラップ初期に、それらをテーマにした曲が多かったってのがあるんだと思います。
はいどん。
マジ名曲。
これを踏まえてパーティチューンからメロウな夏ラップへの流れが形成されました。
例えば、最近ではRHYMESTERが夏をテーマにミニアルバムを発売したんですが、これが素晴らしかった。ポップであがれて泣けるアルバムでした。
RHYMESTER/フラッシュバック、夏。[ORIGINAL MEDLEY]
また、僕の敬愛するRIPSLYME。『楽園ベイベ―』を代表とする夏ラップの名手なのですが、突然『太陽とビキニ』なる夏の終わりを唄うシングルをリリース。宣伝文句が「サマーソング三部作の完結」となっており、「後出しジャンケン甚だしいなww」と思ったのを覚えています。
ただ、出来はどれも抜群に良いです。神。
以下、三部作。
確かに『太陽とビキニ』で落ちてます。ラストのILMARIで無理矢理落としてる感はありますけど。
RIPらしく楽しそうなエンディングで良いですね。
はい。
さて、RIP SLYME。自分たちの楽曲では夏の終わりを唄ったのはおそらくこれが初でしたが、RYO-ZとDJ FUMIYAからなるO.T.F(オシャレトラックファクトリー)プロデュースによるHALCALIは、これより前に別の夏ラップコンボを決めています。
それが以下。
Halcali - Girigiri Surf Rider PV
HALCALI ~ Otsukare Summer [Halcali Bacon 2003]
HALCALIらしく、パーティなんも関係ねえ。男の話しかしてません。
ただ、やはりトラックから漂う夏の終わりの雰囲気にはたまらなく魅せられます。
日本語ラップの「夏の終わり」に対する表現力高すぎ。
と、いうわけで、言いたい事はすでにほとんど言ってしまったのですが、僕の目的は夏ラップを普及させる事なので、最後にメロウな夏ラップを幾つか貼っていきます。
5月とはいえ、クソ暑い昨今。夏は近いです。楽しい時間ってのは終わりがあるから一層楽しいんですよね。今の内に夏ラップを聴き込んで夏に備えましょう。
是非に!
【PV】 KICK THE CAN CREW - 脳内VACATION
【PV】DJ HASEBE「Last Vacation feat. RYO-Z.PES (from RIP SLYME) & JUJU」
m-flo loves 日之内エミ & Ryohei / Summer Time Love
Nobodyknows+ - Natsu no kakera
はい。というわけでまた来週、でなく、今週また書きます。はい。
ではでは!