俺の好きな漫画BEST100(コメント付き)・前編
○前置き
急にやりたくなったのでやります。
以前、ベスト10ってのはやった(ネタバレ注意だよ!)んですが、そんなもんで僕の好きな漫画はカバーしきれないというのと、その頃から多少好みが変わっているというのもあり、もっかい書こうと思った次第。前に見た秋山さんのミステリBEST100に感化されたってのもあります。
○注意事項
・あくまで僕の好みです。そして読んで覚えている範囲でしか判定できないので、あれ。他に僕の好きそうな漫画とかあったらむしろ教えてください。
・現在連載作品が優遇されている傾向があります。
・逆に、思い出補正がかかっているものもあります。
・細部覚えてないので紹介文がぐだぐだになる可能性があります。
○目的
・俺の好きな漫画を宣伝する
・自らの好みの傾向を知る
・あわよくば趣味の合う漫画を誰かに紹介してほしい
・備忘録
・目的は全部いま考えた
では、以下から開始!
100位.花子と寓話のテラー
全4巻。えすのサカエは未来日記よりこっちのが好き。B級ホラー感が俺の心を揺さぶる。こちらwikipedia。
99位.トラウマイスタ
全5巻。とにかくハイセンス。トラウマを武器に闘う。ねじまきカギューに至る道がここにあります。そしてやはりねじまきカギューよりこっちのが好きという。デビュー作が一番作家さんの地で出てる気がして、読んでて新鮮な感じ。wikipedia。
98位.ロボとうさ吉
全5巻。青エクへと至る道が(以下略)。宇宙でロボとうさぎが頑張る話。ワクワク感がすごい。何故終わってしまったのか。wikipedia。
97位.ああ探偵事務所
全15巻。主人公・妻木のキャラクターだけで15冊読める。犬捜しやら浮気調査やら、探偵モノに珍しく現実の探偵に近い妻木。なさけなくも、やる事はやる。wikipedia。
96位.となりの801ちゃん
6巻~。言葉選びが好き。定番。801ちゃんとチベくんのオタネタかけあい4コマ。wikipedia。
95位.はじめての甲子園
全7巻。3人しかいない野球部(うち一人女、一人素人)が甲子園を目指す漫画。といいつつ、目指せるはずがないので、たいがい犬と遊んでるギャグ漫画。ただし、部員はやる気満々。たまにシリアスモードになったりする。wikipedia。
94位.壮太君のアキハバラ奮闘記
全6巻。呂不子ちゃん始めないで壮太君続けて欲しかったよ!ノリの良さは天下一品だと思う。主人公がホームレス生活する話で1冊ずるずるやってんのホント楽しかった。wikipedia。
93位.鬼灯さん家のアネキ
全4巻。姉萌えきた!血の繋がらない姉に日々いじめてもらう漫画。姉の主人公に対するデレ描写がたまりませんね!はいwikipedia。
92位.20世紀少年
全24巻(途中タイトル変更)。浦沢先生ホントに風呂敷広げるのうまいよね。読んでてすっげえ興奮する。そしてちゃんとまとめて欲しいよね。wikipedia。
91位.あまんちゅ!
6巻~。エロい!超エロい!姉ちゃん先輩最高!いつぞやのブレイド付属ポスターの先生の尻も良かったよ!ちゃんと天野こずえのポエムも好きです。1巻に1回の頻度で胸にくる。wikipedia。
90位.空想科学X
4巻~。そろそろ疲れてきたんだけど、まだ残り90もあるの?マジで?ハカセの発明でなんか脳みそがポーンとなったりする4コマです。うさだ可愛い。うさだ漫画に関係なかったごめん。wikipedia。
89位.余の名はズシオ
全4巻。終わってないのに!全4巻!主人公の脳みそがこぼれたりする漫画です。合ってる?合ってるよね?あとカニバリズム。瀬戸の花嫁の1巻を十倍ひどくした感じ。wikipedia。
88位.ばらかもん
8巻~。よつばとにガンガン成分と村社会ネタと美和ちゃんの可愛さを足すとこれが出来る。wikipedia。
87位.空が灰色だから
全5巻。読者の心を殺しにくる。短編オムニバス。1巻が至高でどんどん落ちていってしまった。5巻で終わったのは良かったと思う。最終話は久々にきた。wikipedia。
86位.デッドマン・ワンダーランド
全13巻。エウレカコンビが描くハイスピード殺し合いバトル漫画。一切遠慮せずキャラクターを殺す。西尾維新レベル。展開につぐ展開で楽しかった。wikipedia。
85位.明稜帝悟桐勢十郎
全10巻。わあ懐かしい!傍若無人な帝王が下々を治める話。合ってるかな。合ってると思う。悟桐はかっこいい。wikipedia。
84位.NHKにようこそ!
全8巻。岬ちゃん岬ちゃん岬ちゃんうわあああああああwikipedia。
83位.初恋限定。
全4巻。群像劇って最高だよね。胸がきゅんきゅんする。wikipedia。
82位.サムライうさぎ
全8巻。粛々と武士として妻(ロリ)との平和な生活を営むことを夢見る漫画。かと思いきや後半バトル漫画になっちゃってどうしたよ。ジャンプじゃなければ続いたのかなー……。wikipedia。
81位.バイオーグ・トリニティ
2巻~。舞城×大暮という奇天烈コンビのお漫画様。2巻でついに舞城が祈り始めたのでもう期待しかしていない。今のところは、たぶん能力バトル漫画。wikipedia。
80位.ひだまりスケッチ
7巻~。説明は不要だと思うので一言だけいっておくと、俺は吉野屋先生が一番好きだ。wikipedia。
79位.ONE PIECE
71巻~。やっぱ面白いよね。いや、つまらない話もあるんだけどさ。刑務所脱獄からエース救出辺りまでとか異常に面白かったしさ。wikipedia。
78位.青の祓魔師
11巻~。闘ってない時が面白い。マギと同じ。麻呂眉はいつ表紙になってくれるのか。順番飛ばされてね?wikipedia。
77位.とめはねっ!
11巻~。書道と恋。ゆるやかなテンポが読んでいて気持ち良い。これは言葉では説明しづらい。wikipedia。
76位.道士郎でござる
全8巻。西森博之で一番好き。道士郎の取る行動一つ一つが笑える。強烈すぎる。wikipedia。
75位.進撃の巨人
11巻~。きた!進撃の巨人!初めは漫画大賞を取ったこともあってかサブカル層に大受けしていて、最近は腐女子方面に流れていった。つうのも、話の内容が変わってるからだと思う。初期2巻の巨人は災害的怖さと絶望感が詰め込まれててすげえ良かったんだけど、最近はなー、別の漫画になってしまった。面白いけどさ。wikipedia。
74位.デビルマン
全5巻。名作枠。読んでいて頭抱えたくなる。なんなんだこの展開。エログロの極地。なんで死んでしもたん。wikipedia。
73位.邪眼は月輪に飛ぶ
全1巻。マタギVSフクロウ。ただしそのフクロウに見られた者は死ぬ。怒濤の展開と藤田絵の迫力は凄いとしか言えねえ。みんな読むべき。wikipedia。
72位.モテキ
全4巻。わずか4冊にこれでもかと展開が詰め込まれている。俺は展開がアホみたいに連続した話が好きなので、まー、最高ですよね!ラスト1ページは泣きそうになる。映画版も別ものだけど良かった。サブカル殺しの剣。wikipedia。
71位.苺ましまろ
7巻~。4巻辺りからアホみたいに面白くなった。笑いが止まりません。萌えもありますがほとんど笑いです。美羽は舐めたいです。wikipedia。
70位.ぼくらの
全11巻。負けたら世界が消滅する戦いが、一定周期でやってくる。操縦者はロボットとの契約をかわした子供達。ただし、ロボットの原動力は操縦者の命。負けたら世界消滅。勝っても操縦者死亡。なにこのひどい設定。馬鹿じゃないの。淡々と進行する物語が胸にくる。wikipedia。
69位.光の大社員
4巻~。社員の中で、最も光り輝く大社員となってみせるぞ!というギャグ漫画。シュールとあるあるネタの狭間。伊達好き。wikipedia。
68位.ノノノノ
全13巻。スキージャンプ漫画。男装女子が女であることを隠してオリンピックを目指す。岡本倫がまともなスポーツ漫画を描くわけがなかった。奇想天外な展開の連続で驚く。そういえば極黒のブリュンヒルデ読んでないんだけど、あれ面白い?誰か教えて下さい。wikipedia。
67位.たいようのいえ
9巻~。会社員・プログラマーな主人公が!自分に惚れている女子高生と!恋人ではなく家族として同棲する話!ふざけるなよクソが!ようするに疑似家族ものです。マジな。ヒロインはむっちゃ可愛い。wikipedia。
66位.高杉さん家のおべんとう
7巻~。地理学オーバードクターが!自分に惚れている女子中学生と!恋人ではなく家族として同棲する話!ふざけるなよクソが!まぁたいようのいえとは全然違うんですけれども、ヒロインむっちゃ可愛い。飯を作りたくなる。wikipedia。
65位.男爵校長
全6巻(途中タイトル変更)。女子高生が光の大社員みたいなことをするかと思いきや、意外と真面目に青春と進路について頭を悩ませる4コマ漫画。この、秋の夕暮れみたいな雰囲気がたまらん。wikipedia。
64位.ヨイコノミライ
全4巻。ははっ。心を抉る版げんしけん。創作要素がふんだんに盛り込まれてるせいで、創作経験のある読者の大半が死ぬ。果たして救いはあったのか。wikipedia。
63位.海月姫
12巻~。オタク女子の恋愛とファッションと戦い。と、ガチっぽい印象を受けるが基本的にコメディ。時代に合わせたパロネタが笑える。さすが東村アキコ。wikipedia。
62位.総合タワーリシチ
全3巻。なんで3冊で終わってしまったの?百合成分3割!今は亡きつぼみで連載されていたハイテンションコメディ。もうね、3冊ぶっ続けで、なんなのこの勢い。変顔とコマ割りと演出。全てにパトスが込められている。とにかく速い。なんでつぼみ消えてしまったの?wikipediaの専用ページもないよ!新田さんに教えてもらった枠。
61位.魔人探偵脳噛ネウロ
全23巻。独特の世界を堪能する漫画。つまりドーピングコンソメスープってこと。終盤の展開は本当に素晴らしい。ネウロが格好良い。wikipedia。
全5巻。忍者同士の殺し合い漫画。最高だよね。俺の好きな要素しかない。バトロワ愛好家なので、殺し合ってくれる話は、大体好きです。そういえば山田風太郎読まなきゃなあ。wikipedia。
59位.賭博黙示録カイジ
全13巻。カイジは第一シリーズが一番。というか限定ジャンケンこそ至高。なんだあの面白さは。やっぱね、前提としたルールがあって、どうルールの穴と突いて場を掌握するかってのは、ギャンブル漫画の醍醐味だよね。限定ジャンケンは一発ネタで解決するんじゃなくて、思考を積み重ねてどんどん新たな作戦を打ち出していくのが良い。wikipedia。
58位.Sakura Cluster
1巻~。完結していない!完結していないはずだよ!2巻をずっと待ってるよ!リヨ先生ラブな私なので。そりゃあもちろん楽しめないはずないです。リヨ先生の動画こちら。2巻はやく!内容は女の子ロボとの交流を主としたコメディです。wikipediaもないよ!
57位.ブラック・ジャック
全25巻。名作枠。言うことないです。wikipedia。
56位.よんでますよ、アザゼルさん
9巻~。ブラック・ジャックのあとでこれだよ!とにかくもうね、下ネタのオンパレードです。ブラックジョークのアホみたいに飛ばす。漫画家の話はたぶんアニメ化したら批判の嵐だったかと思うよ。イソギンチャクはやってほしかった。wikipedia。
55位.金田一少年の事件簿
56巻~。シリーズ分かれすぎててもう把握できないいいい。最近のは買ってないけど。好きなのは、「異人館村」「墓場島」「天草財宝伝説」あたりかな。あと黒死蝶のロリも良かった。金田一は推理というより、雰囲気と状況が好きなんだよね。おどろおどろしさというか。最近のはそれがなくて、何か。あー、おどろおどろしさといえば、堂本剛版のドラマは本当に良かった。もっかい観たい。そして、小説版の電脳山荘殺人事件は最高級に面白いミステリ。クローズドサークル最高。あれは必読。……なんか語りたいこと一杯出てくるな。もっと上位でも良かったかも。wikipedia。
54位.ぽてまよ
全5巻。絵柄からは想像も出来ない、異常性愛者しか出て来ないコメディ漫画。ぐちゅ子に癒やされる。あらためてひどい名前だ。アニメも面白かった。香菜ちゃん。終わったのが惜しい漫画だ。つうかアニメ二期やんねえかな。やんねえだろうな。wikipedia。
53位.OとKのあいだ
全1巻。OとKのあいだ。それはA。秋葉原です。秋葉原を舞台にした短編恋愛オムニバス。恋愛といいつつギャグがメイン。しかし、締めるところはしっかり締めて心をきゅんとさせる。平尾アウリ大好き。wikipediaはない!
52位.ラッキー・ブレイク
2巻~。アイラブ平つくね(真のエロ同人最高です)によるデザイナー漫画。当初はあまり期待していなかったのに、すげえ面白い。なんだこれは。4コマでここまでストーリーがしっかりしている漫画はかなり稀。さすが。wikipedia。
51位.ニセコイ
8巻~。ニセコイisCOOL。ニセコイは萌えと変顔により構成されている。表情一つでここまでの萌えを発揮できるのは凄い。ニセコイisCOOL。wikipedia。
50位.マギ
18巻~。すももももももから一転。大作ファンタジー漫画。ワクワクドキドキの塊。読者を童心にかえらせてくれる。モルさんかわいいよ!青エク同様、闘ってない方が面白い。wikipedia。
よっしゃ!ようやく50位まで終わった!
というところで僕はもう疲れて死にそうです。ここまでもう3時間とかかかってっからね!開始してしまったことを後悔している僕です。
つうわけで、残りは後編で。
よろしくお願いします。
ではまた来週。書けるといいな!
とにざぶろうでした。
『不死身ラヴァーズ』今年一番の当たりかもしれない話
※ちょっとだけネタバレ注意
前評判なんも仕入れずに、とらのあなで購入金額1000円へ届かせるため(池袋店で1000円以上金払うと100円引きクーポン使える)に購入した『不死身ラヴァーズ』。が、無茶苦茶面白かった。
タイトルでちょっと損してる気がしなくもない(ゾンビものっぽいよね)し、みんな読んで俺へ感想を語りかけてくる人になって欲しいので宣伝のため書く。
これ。
- 作者: 高木ユーナ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/09
- メディア: コミック
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まず設定が凄い。
主人公「甲野じゅん」は「長谷部りの」のことが大好き。だから告白する。すると長谷部りのも甲野くんのことが好きになる。その瞬間、長谷部が世界から消える。そして長谷部が再びリセットされて世界に出現する。また甲野くんは長谷部に告白する。以下ループ。
意味わかんない。ぱねえな。けどこれで物語続けてる。
システムは明白で、甲野じゅんと長谷部りのが両思いになった瞬間、長谷部りのは世界から消える。甲野くん以外全ての人間の記憶が抹消され、存在もなかったことになる。新たに現れる長谷部りのは名前と容姿だけ同じで、年齢や性格はばらばら。別の人間とも考えられそうなくらいだ。例えば、最初の長谷部りの(甲野くん小学生)はクラスメイトで優しげな花屋の娘。二番目の長谷部りの(甲野くん中学生)は後輩ギャル。全然違う。
でも、何度リセットされても、それは長谷部りの以外の何者でもない。だから甲野くんは新たな長谷部りののことを無条件で好きになるし、繰り返し告白して両思いになる。好きだから。甲野くんのラブは(そして長谷部りののラブは)長谷部りのが何度消えても死ぬことはない。だから、不死身ラヴァーズ。だと考えられる。
以上、大まかな概要。
まず考えるのは、リセットされて再び現れる長谷部りのをすべて同一の存在と見るかどうか。つまり、彼女たちはみんな長谷部りのなのだとしても、一代目、二代目、三代目といった具合に、システム上「長谷部りの」という形をとっただけの、別々の存在なんじゃないかってこと。前述したけど、同じなのは名前と容姿くらいだもんよ。例えば、アマガミ辺りで、全ヒロインの立ち絵と名前欄に全て絢辻さんのものを当てたとして、それで全員絢辻さんってことになるのかって話。なるのかな。どうなのかな。
で、甲野くんの場合は、それで全員絢辻さんってことにした。絢辻さんの面被った美也ちゃんってことにはしなかった。長谷部りのは長谷部りの以外の何者でもない。それを読者に伝える演出が素晴らしいよね。甲野くんの実直な感情ががしがし作品内を動き回る。
しかし、やっぱりギャルゲ的な側面はある。ようは、甲野くんは長谷部りの攻略を延々と繰り返すわけだ。「神のみぞ知るセカイ」では複数の女の子を何度も攻略するわけだけど、こっちは同じ女の子を何度も攻略する。あちらは成功報酬があるのに、こちらは、ない。自らの欲求に基づき、甲野くんは長谷部りのが好きだから告白する。消えちゃうのに。少しエゴイスティックではあるけど、永遠に告白を繰り返すのを全く躊躇しないのは、やはり甲野くんのラブゆえだ。すごく舞城王太郎です。
いやー、今後の展開はまったく読めないな。どうすんだろ。いや、告白と消失を繰り返すんだろうけど。それでも作品全体としてのストーリーってのは進むわけで。3話なんか、マクロとミクロの設定を対比させたりして(ネタバレ防止のため曖昧な表現)最高でしたね。2巻は甲野くん大学生、長谷部りの中学生らしいけど……。あ、ちょっとだけ展開予想できそう。楽しみだなー。11月早くこい。
はい! というわけで、不死身ラヴァーズ、超おすすめ! みんな読もう!
以上、とにざぶろうでした。
はがない9巻凄い。
※ネタバレ注意
- 作者: 平坂読,ブリキ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/08/27
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
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タイトル通り、凄かったので、どう凄いのか書く。
ネタバレしなくちゃ言いたいことは何一つ言えないのでがんがん飛ばしていきます。できれば既読の方だけお読み頂ければと思う。
ひとまず、前巻までの簡単な流れ。
1~6巻: 夜空が隣人部を設立し、友人のいない人間を集めて楽しく遊ぶ。
その過程で、夜空・星奈・理科・幸村の4名が小鷹に好意を抱く。
それぞれがそれとなくアプローチをかけるが小鷹はそれに気付かない。
7巻:理科が『実は気付かない振りをしていただけ』の小鷹を鋭く見抜く。
8巻: 星奈が隣人部全員の前で小鷹に告白する。
小鷹、気付かない振りを続けようとするが、さすがに誤魔化せず逃走。
理科、逃走した小鷹と大喧嘩。後、『本当の友達』に。
Connect:小鷹と理科が『本当の友達』になったのを目撃した夜空、逃走。
ざっくばらんに言えば、6巻までの日常をネタに、7巻から闘争を繰り広げるという構造になっている。本当に、これまでの馬鹿なノリが嘘のようにキャラクター同士がやりあってる。作品内で自作のアンチをやっているようにも思える。
しかし、この変化も、当然といえば当然だった。というのも、「友達が欲しい」という共通した想いでまとまっているように見えて、その実、各キャラクターの願いがそれぞれ相容れないものだからだ。これが物凄く面白い。
まず、小鷹。はがないの物語は、基本的に小鷹という男版サークルクラッシャーを中心に回っている。女だらけの隣人部でただ一人の男、小鷹。全員が小鷹に惚れている状況で、小鷹が特定の相手と付き合い始めたら、当然、隣人部というサークルはクラッシュする。そして、その決定打となりうるのが、星奈の告白だった。
星奈は小鷹のことが好きで、まぁ、小鷹も星奈が好きだろう。けれど、両者の決定的な違いは、隣人部の馬鹿騒ぎを存続させるという目標を据えているかどうかだった。だから小鷹は「え?なんだって?」とアプローチを誤魔化し続けた。自分がサークルクラッシャーである事を理解しているから。だから、星奈の告白を受けるわけにはいかなかった。結果、逃走である。で、外部コミュニティの女の子といちゃつくわけでお前ホント(以下略)。だから理科もキレたという。
次、理科。理科は友達が欲しかった。小鷹に好意を抱きはしたけれど、どうやら小鷹との交際よりも、友情を形作る方が理科には重要なようだ。だから小鷹を正し、そして、小鷹と本当の友達になることを誓い合った。
星奈。前述した通り、星奈は隣人部の存続よりも小鷹との交際を優先している。というか、した。もしかしたら、星奈は自身の力量があれば、小鷹の交際と隣人部の存続を両立できると考えているのかもしれない。
夜空。小鷹への独占欲が非常に強い。友情と愛情を同時に欲しているが、どうやら対象は小鷹のみ。愛情を星奈に奪われ、友情を理科に奪われたので、逃走。
幸村。後述。
ロリ組はおそらく明確な望みはないだろうが、アイラブマリア(マリアが一番かわいいよ!)に関しては、隣人部を奪われた場合、彼女の行く先はない。今後メインの話を作って欲しいです。
という状態で9巻に突入したわけですよ。期待するに決まってる。そして期待以上だった。逃げ続けた小鷹がようやく動き出した。
まず小鷹がどうしたか。小鷹の目標は隣人部存続である。だけど、星奈のことも好きだし付き合いたい。だから、土下座して星奈に頼み込んだ。「お前のことは好きだけど隣人部のために付き合うのは我慢する。お前も我慢してくれ」。そしてそれを受け入れる星奈。凄まじい清々しさだ。
けれど、了承した星奈にとって、それは本意ではない。きっといつかは崩壊する。とりあえずの、一時しのぎのはずだ。しかし、他に方法がないのだから、小鷹はそうするしかなかった。
で、夜空逃走問題に立ち向かうわけだが、これはすぐに解決した。夜空の逃走先が小鷹家だったので。しかし、夜空は以前の自信を全て無くし、卑屈化。以前の夜空を取り戻すこともできぬまま、物語は新展開を迎える。
小鷹が逃走先に選んでいた生徒会メンバーと共に、隣人部が温泉旅行へ行くことになったのだ。二つのコミュニティが共に旅行へ行くにあたって、浮き彫りになったのが個々の人間関係の複雑さだ。小鳩は夜空と小鷹を慕い星奈を嫌う。星奈は小鳩と小鷹を愛し、マリアを疎う(かわいそう!)。理科は小鷹以外に友情を築けない。
そして幸村は、小鷹を慕い、なんと生徒会メンバーと友情を築き上げた。隣人部の外へ、自らの意思で進出を始めたのだ。しかも、すでに隣人部よりも生徒会メンバーとの情の方が強い様子。明確に夜空を切り捨ててもいる。
さらにもう一つ。生徒会の頂点、生徒会長と夜空が腹違いの姉妹関係にあることが明らかになった。おそらくは、これが夜空復活の鍵となるのだろうが、夜空はさらに沈み込んでいく。というところで、9巻が終わった。
や、マジで面白い。
これ何が凄いってお前、日常系ラノベにおける典型的なコミュニティを、キャラクターが自分たちでそれが尊く脆いものだと認識してるってところだよ。6巻までで散々馬鹿らしい、ともすればくだらない日常劇を繰り広げておいたというのがまた良い。取り戻すべき日常が小鷹と読者とで共有されてる。
しかし、なんでもないように見えたコミュニティのどろどろした裏側を、8巻と9巻で嫌というほど見せつけられた。真実を明確に認識してしまった今、小鷹と理科は、以前と変わらぬコミュニティを果たして維持できるのだろうか。維持できたとして、現在のメンバーを全て繋ぎ止めることはできるのだろうか。つうか最近なんか理科がメインヒロインみたいになってきたよね。すげえ。
いやはや、10巻が楽しみで仕方ない。
みんな、はがない読もう!そして語り合おう!
以上。ではまた。なんかの作品で心動かされたら書きます。
とりあえず来週はパシフィックリム観る。
とにざぶろう夏休み日記 8/18『9日目・夏休み最終日』
夏休み最終日だ。
例によって前日から続いている。
麻雀後は、ブラフ・P.I.・酔いどれ猫のブルース・クーをプレイ。三日前のボドゲ会のMVPは今思えばクーだったが、今回のMVPはブラフだったな。
ブラフは今回計8回くらいプレイしてると思うのだけど、「親手番取った奴が勝つゲーム=じゃんけんゲーじゃね?」という話が出た。二回ほど二人でプレイしているのを観察していた限りでは、確かにじゃんけんゲー感は強かった。さすがに二人の場合、持っている情報が世界の半分を占めている以上、好きに展開を決められる先攻が有利ではある。が、さすがに四人ともなるとそうはいかない。振り直しでガンガン手番は回るし、ぴたり賞で巻き添えをくらう事もある。開始プレイヤーが有利という事はないはずだ。というのに、どうも最初にじゃんけんに勝ったプレイヤーが生き残っている可能性が高いような気がするのは何でだ。
クーを人数やプレイヤーを変えてプレイしてみた感想。みな言っていたことではあるけれど、クーは人数やプレイヤーでまるっとゲームが変わる。例えば、Yなんかは顕著で、Yは睨み付けるように他プレイヤーのアクション中の挙動を観察し、序盤からブラフをがんがん発声する。こういうプレイヤーがいた場合、ブラフをかけるのがかなりきつくなる。基本的に正直なアクションを取るようになり、展開を操作して自分の勝利へと導く空気読みゲーになる。相手プレイヤーが死なない方が自分が得をする場面というのも数多く存在しているため、雑なアクションをするプレイヤーがいた場合には運ゲー感が強くなる。などなど。様々な要因からゲーム性が変わるってのは、良いゲームの証拠だと思う。
終了時、確か6:00頃。さすがに眠いわ、という話になり、仮眠。9:00頃起床。ブラフ、イノベーション、クーとプレイし、11:30。昼食後、再び麻雀開始。何度も油断が続き、跳満など降り続け、俺はビリケツ。昼食代を倍払う結果となった。
そういえば麻雀プレイ中に高校野球垂れ流してたんだけど、あの、球場内で試合終了後に「アアアアーーーーー!」ていうの鳴るよね。あれ俺ずっと人の声だと思ってたんだけど、それを話したらすげえ笑われた。そうか、サイレンか。SIRENの影響なのか子供の頃に人の声だと思っちゃった記憶がずっと引き継がれてるのか知らんけど。よくよく考えてみれば人の声なわけないよね。でもすげえ人の声に聞こえるんだよあれ。女の人の甲高い叫び声みたい。
15:00。Tが帰宅。残った俺とYとAで軽くテキサスホールデム。終了後、眠さが再び襲ってきたため、仮眠。起きたらYとAはすでに帰った後だった。あ、はい。お疲れ様でしたー。
眠気が全然取れていなかったので、17:30再び就寝。起床、夕食、風呂、掃除など終えたらお前、21:00ですよもう。
夏休みが終わってしまった。九日間、激動の日々だったけど、楽しかった。数年前の自分だったらもっと寝ずに頑張れたね。もう寝なきゃ無理だ。もたねえ。基本的にP.I.をはじめとするボドゲをプレイする日々だった。ボドゲ休みと言っても過言ではない。ほんと、みなさま、お疲れ様でした。面白かったです。
そして、明日からは憂鬱な仕事が再び待ち受けている。会社行きたくねえなあほんと。あーあ。ともかく少し会社の課題を進めておくか。
以上、とにざぶろう夏休み日記でした。
とにざぶろう夏休み日記 8/17『8日目・酒盛り』
またもや起床即艦これ。ついにE1をクリア。これまで失敗続きだった原因は陣形のせいだった。陣形を単縦から単横に変更したら与ダメージが七倍ほどに跳ね上がった。ボス一撃じゃん。あらあら……。
しかしまぁとはいえ、やる事やる必要はあるので、すぐにやめ。脳内プロット作成を進めつつ、買い物・洗濯など終わらせる。
14:30。今度は会社の課題。ざっと見積もって計10時間ほどの作業。3時間で1/3ほど進める。
17:30。前々から、土曜には友人TとA(浜松でポーカーをプレイしたAと同一人物)と共に我が家で酒を飲む予定になっていたのだが、その彼らが到着した。初っぱなからどうしてだか異様にテンションが高い。聞いてみると朝10:00からずっと飲み歩いていたらしい。まだ飲むのか。しかもキャンプ用の簡易ベッドまで持ち込んでいる辺り完全に朝まで飲むつもりだ。俺は会社の課題とプロットを諦める決意をした。
ケンタッキーやタイカレーをつまみに秋鹿を飲んでいると、「日本酒新しいの空けたいけど、一升瓶三人じゃきつくね?」という話になった。もう一人酒飲みが必要である。酒飲みといったらYだ。そういう話になった。今、Yは浜松にいる。18:30。とりあえず呼んでみようと電話をかけた。「片道代を俺とTとAで出すから来い」と伝えると「それなら確実に行くね」という返事がかえってきた。日本地図で浜松と埼玉との距離を確認してほしい。いつも思うことだけど、この展開は正直おかしいと思う。
Yが到着するまで、P.I.を一戦、TとAは銭湯へ旅立ち俺は仮眠。目を覚ますと、ちょうどTとAが帰還し、Yがチャイムを鳴らした。23:00である。
「交通費出すとは言ったけど、さすがにYが麻雀でボロ負けしたら考え直すよね」という話が出たため麻雀開始。マットがなかったので、桐乃のバスタオルで代用した。Yは東京へ出向く際は雀荘で旅費を稼いで帰るという取り組みを行っているので、麻雀はべらぼうに強い。とりあえずやってみると、牌の声が聞こえなかったのか、Yが四位だった。雑魚じゃん。でもまぁボロ負けというほどでもないので、500円キャッシュバックで許し、次のゲームへ。
この頃にはもう日付が変わっていたので九日目へ続く。
とにざぶろう夏休み日記 8/16『7日目・休息日』
起床即艦これ。
いやー、E1クリアできねえなーこれ。みんなどうやってんだろう。北上・球磨・五十鈴・由良・加賀・陸奥で行ってんだけど、これあかんのかな。全然潜水艦削れないんだけど。北上様は台詞聞いてたら段々と好きになってきた。強キャラと好きなキャラが被ると得をした気分になるね。球磨然り。しかし艦これは続いているが、スクフェスとモバマスは全然やらなくなっちゃったな。
閑話休題。艦これ後、部屋を軽くお片付け、溜まっていた日記を書くと、13時。池袋へ出発。まずは昼飯。伝説のすた丼。以前はくどすぎてあまり好みじゃなかったんだが、最近になって段々と好きになってきた。デブ化が進んでいるね。昭和食堂のすた丼が好きだったのに池袋から消えてしまったので、代替品として好きなだけなのかもしれない。
で、休職期間中さぼってた年金の後納へ。申請を済ますと「学生免除分の後納期限が10年間なので忘れないでくださいね」と言われる。お、おう。そうな。
年金事務所を出ると、青春18切符を金に換え、ジュンク堂で宝石の国、とらのあなで、月光条例・七つの大罪・神さまの言うとおり弐を購入。あ、あと輝く世界の魔法。
ブックオフへ。『虎よ、虎よ!』を見つけたので購入。ラノベ11冊以上まとめて購入すると1冊200円との事だったので、電波女全巻にテルミー、変態王子にゴールデンタイムを購入。んなたくさん読めねえってばよ。
17時半。帰宅して漫画類を読書。宝石の国。正直、短編の方が好きだ。というか市川春子は、今のところ短編向きだよね。メインストーリーが始まっていないような気がするので評価は変わるかもしれんが、どうも肌に合わない。野暮なことを言えば、性別無で行くのかホモでいくのか百合でいくのか教えてくれないと萌えづらいです。絶対に作品内で教えてくれなそうだけど。
月光条例。この巻だけ読むとそこそこ面白いんだけど、前置きが雑だったりつまらなかったりで心が動かない。
七つの大罪。面白い。かっけーぜバン。地道に仲間が増えていく展開は王道で楽しい。さすが鈴木央。ジャンプサンデーチャンピオンマガジンと四大陸を制覇した男。
神さまの言う通り弐。デスゲーム漫画。俺は好きだけど、アホみたいにバトロワが好きな人間しか楽しめない漫画だとは思う。早いとこ一部と話を繋げて欲しい。
読み終えて軽く部屋を片付け、艦これ。20:30。疲れが残っていたのか眠気に襲われベッドに横になり、気付くとこれお前、午前2:30ですよ。6時間……っ!
というわけなので八日目へ続く。夏休み残り二日。プロットと会社の課題は終わらせられるのか……。無理です。
とにざぶろう夏休み日記 8/15『6日目・24時間耐久ボドゲ会(後編)』
前日から続いている。そういえばP.I.の前にカタンを一戦プレイしていた事を思い出した。実はボドゲ会場のクーラーは停止しており、扇風機も存在しなかった。そのため、ずっと猛暑のなかプレイしていたわけだが、少しでも暑さから解放されるためにファミリアを購入したのだ。その代金払いを賭けてのカタン。俺は一位だったので未払い。よきかな。
さて、P.I.後は、クー、ロストレガシー、酔いどれ猫のブルースなど続けざまにプレイ。クーと酔いどれ猫のブルースの評判は良く、ロストレガシーは芳しくなかった。あの面子の場合、やはり運要素の強いゲームを嫌う傾向にある。クーの殺伐感は異様に楽しかった。酔いどれ猫のブルースは、なんだ、手札マジで増えねえな。相手にカードを買わせまいとして値段が吊り上がる吊り上がる。みな、ほぼ等価交換してる。四人プレイの場合、ねずみカードは20枚。いかにジョーカーの枚数を少なくして5点獲得するかのゲームになった。
終了時、午前六時頃。さすがに前日の睡眠時間が三時間程度ということもあり、眠気が限界に達し、俺は仮眠。七時半に目覚めると、YとKとAの三人はクーをプレイしていた。なにこいつら。そろそろ終わろうよ。
ともかく俺もクーに参加。何戦かプレイ。わかったことは、あれ、クーってのは、どうやってラストゲームで優位に立てるように振る舞えるかだな。その点、しょっぱなからブラフ発声したり、平然とでかいブラフを続けていたりすると強い。あとは殺される順番のコントロール。序盤の強者は、終盤で弱者となる可能性が高い。
クー終了、次はK2である。このゲーム開始前にはKから登山途中に他の登山者殺すゲームって聞いてたんだけど、全然そんな事はなかった。四人プレイでなく、五人いれば違うのかな。カード溜めてタイミング見計らえば(つまり無茶をしなければ)、かなりすんなり危機は脱せると思うんだけど。ちなみに難易度高い方のボードで冬山プレイ。16点で同列一位だった。
それが終わると、えー、確か酔いどれ猫のブルース再プレイ。終わり、P.I.。今度は運良く21点を獲得しパーフェクト。一位だった。この時点で時刻は13:30。開始から24時間が経過していた。なのに、そこから麻雀を開始するのは本当におかしいと思う。
麻雀で俺が負けるはずがないのだが、何度か倍満砲撃や跳満砲撃をくらい、飛んでしまった。何でだろう。負けるはずないんだけど。きっと眠かったからだね!
ようやくボドゲ会終了。15時である。もう心も体もマジ限界だったので埼玉への鈍行に飛び乗った。お疲れ様でしたー。
帰路では500円で買ったPSPのプリニーをプレイしたり寝てたりしていたのだが、心にぽっかり穴が空いていたので、そのどちらにも集中できなかった。
実は、俺は小説の新人賞に応募していて、その結果発表が15日だったのだけど、麻雀プレイ前にそれを目にしていた。一次落ちである。二次落ちした前回のよりも数段出来が良く、少なくとも一次は通るだろうと思っていたので、これは辛い。なんなんだろう。確かに欠点は幾つか、ニッチな物語であること、構成が甘いこと、などなどあるんだけど。うーん。要因がカテエラだったとしたら、少しは立ち直れるな。
馬鹿みたいに鈍行で移動したため、家に着くと22時。気力がおきねえ。新人賞について友人Tに相談し、就寝。
七日目へ続く。
この夏休みで会社関係の課題やら次作のプロット作成やら終わらせようと思っていたのだが、浜松のボドゲで2日間スキップされたので、その時間がなくなってしまった。ここから取り返さなければならない。その他、様々な要因あり、参加が難しくなってしまったため、土曜日のミスボドもキャンセルさせて頂く。申し訳ないです。