ロバの耳☆

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2015年度コンテンツベスト10 俺調べ

 どうも。とにざぶろうです。

 やばい、年が変わってしまう。今年のコンテンツベスト10やります。

 今年の音楽ベスト10はこちらです。

 昨年度のコンテンツベスト10はこちら

 

 あくまで、私の主観、調査によるものです。

 客観性はまったくないので、その点ご留意いただければと思います。

 

 始めます。

 

10.ガールズ&パンツァー劇場版(映画)

ガールズ&パンツァー 劇場版 オリジナルサウンドトラック

ガールズ&パンツァー 劇場版 オリジナルサウンドトラック

 

 まだディスクの商品情報はないので、サントラの方を貼っておきます。

 実は私、TVシリーズのガルパン自体、劇場版公開以降に視聴したくらいの新参者なのですが、まー、面白かったですよね。戦車にまったく興味がなくとも、戦車バトルは楽しめる。何が良いってこれ、戦車一両が一つのチーム、戦車が集まって大洗という一つのチーム、そういう大規模な集団戦が奇策あり破壊あり臨場感抜群に描かれるんですよね。バトルがご褒美な作品って久しぶりです。

 というのを踏まえての劇場版。やー、面白かった。やっぱり戦車バトルが観客の一番観たい部分だというのをよくわかっていて、そのバトルに至るまでの導入部分でストーリーを盛り上げる盛り上げる。そりゃあテンション上がるわ。若干長いかな、とは思いましたけれど。

 で、ラスト40分の戦車戦。劇場版らしく映像もド派手なものばかりで、TV版を越えた奇策が連発されます。無茶苦茶やるなあホント。ネタバレを含むので多くは語れませんが、これ、TVシリーズ観てる人間は100%楽しめますよね。当たり前じゃないですか、そんなん。私は秋山殿と会長とソド子とエルヴィンとペパロニとアリサと(以下略)が好きです。

 1発目から話が長すぎるのでこのくらいで。ガルパンはいいぞ。

 

9.波よ聞いてくれ(漫画)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

 

 コメディな沙村広明をあんまり読んだことがなかったんですけど、この作品を読んで過去作買い漁りました。

 ストーリーが、とても、伝えづらいのですけど、とりあえずラジオDJの漫画であることは確かです。主人公・鼓田ミナレが、なんか、必死に生きる話。帯に電波系恋唄とありますが、それは嘘です。恋とかしてないもん。

 まず、一話の展開で心を鷲掴みにされ、あとは最後まで一気に読み切ってしまう。もー、なんというか、話がどこに転がっていくのか全然わからない。会話のテンポもよく終始笑いっぱなし。酔い覚ましの震脚はやばいだろ。

 

8.キングスマン(映画)

 世界中のどの組織にも与しないスパイ軍団・キングスマン。地球のために人類を滅ぼそうと企む連中へと戦いを挑む。ただし、主人公はまだ、キングスマンではない。

 と書くと割と普通の物語に見えるけど、全然まともじゃないんですよね。基本の流れは成長物語&勧善懲悪なのですが、まー、演出が。とっても悪趣味で無茶苦茶楽しい。

 えーっと、例えばですね、レーナード・スキナードの曲に乗せてリズミカルに大量虐殺したりします。他にも威風堂々で爆破したりとか、やりたい放題です。しかしそれが本当に心地よくて、テンポ良くてね、まぁ、超テンション上がる。

 人を選ぶ作品ではありますが、僕は大好き。マッドマックスで爆笑できる人間なら余裕だと思います。

 

7.スプラトゥーン(ゲーム)

 スプラトゥーンです。イカ最高。

 ゲームシステムだけでなく、キャラクター、音楽、世界観、デザイン。全てにおいて優れていて、どこからでも楽しめます。

 まずシステム、ジャンルとしてはシューティングなのですが、よくあるFPSとは違い、あくまで陣取りゲーム。それも、銃弾=インクをばらまいて陣地を確保する。ここが素晴らしくて、逃げ回ってインクばらまいてるだけでもチームに(それなりに)貢献できますし、楽しいんですよね。他にもリロード方法などなど細かなシステムも全てが全てよくできてる。やー、楽しい。(最近あんまりプレイしてませんが)

 キャラクター。シオカラーズもイカちゃんも最高ですよね。同人誌買うよね。シオカラーズに関して言えば、ストーリーが本当に良かった。久々に血湧き肉躍るラスボス戦でした。盛り上げが超上手い。

 音楽。サントラであるスプラチューンというのが発売されたんですけど、これが今年三本の指レベルの傑作でした。みんなガンガンMIXしてくれ。

 ゲーム自体はもうあんまりやんないかもですが、グッズやら同人誌やら音楽作品はこれからも楽しみ続けるでしょう。ありがとうありがとう。

 

6.ハースストーン(ゲーム)

Hearthstone: ハースストーン

Hearthstone: ハースストーン

 

 今年私はこのゲームを何時間プレイしてるんでしょう……。時間泥棒にも程がある。

 手始めにゴールデンウィークを完全に潰され、以降、毎日1時間。どういうこと。

 ハースストーンはBlizzard社が開発したデジタル専用のカードゲームです。最近、日本語化されました。ギャザみたいなもんだと思ってください。

 ハースストーンが巧みなのは、アナログ版を一切考慮していないので、凄まじくテンポが良いんですよね。なんていうんでしょう、プレイヤーの選択タイミングが少なくて、相手プレイヤーを待たせない。一戦も10分足らずで終わる。ランダム要素が楽しい。対戦相手をぶん殴り続けるのが楽しい。勝てると思った相手を逆転して瞬時に仕留めるのが楽しい。勝ったら調子こいてプレイを続けるし、負けたら悔しくてもっかいプレイ。もう駄目です。ウウウ……課金したい……。

 

5.絶深海のソラリスⅡ(小説)

 2巻です。1巻も面白かったんですが、それを超えて遥かに2巻が面白かった。

 ネタバレになるのでホント詳しくは語れないんですが、深海パニック映画をそのままライトノベルにしたものだと思って下さい。ジョーズとかディープブルーとかあの辺。

 一番の特徴は、容赦のなさ。絶対死なないと思ったキャラクターが、無感動に平然と死んでいく。キャラクターの描き方も普通のラノベの水準より余裕で上手いもんですから、読者の味わう喪失感ったらないわけです。もー、ね。特殊性癖ついてたりするとそれがとても興奮したりもするんですけど。1巻の絶望感は物凄かった。

 で、それを踏まえた2巻。あの1巻からどう続くんだ、という感じだったんですけど、これが最高の2巻でした。読者の心境・予想なんてものは手に取るように把握してるんでしょうね。いや、ネタバレになるので何も言えないんですけど、ホント、もう、もうね。構成が抜群に上手い。

 なお、私はララが一番好きです。

 

4.青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない(小説)

 青春ブタ野郎シリーズ、第五巻。

 1巻の頃から主人公・咲太にはかえでちゃんという妹がおりまして、咲太はその妹と二人暮らしをしているわけですね。5巻はその妹の話です。

 かえでさんは、オブラートに包むと「おうち大好き」、包まずに語れば、LINEいじめのせいで不登校、家から一歩も外に出られない状態に陥っています。5巻ではかえでさんはこれを克服しようというわけです。

 正直な話、妹さんの話は青春ブタ野郎シリーズの最終巻にとっておくのだろう、まぁやったとしても、少し進展して終わるのだろう、と考えていたのですが、まー、このシリーズがそんな出し惜しみをするわけはなかった。

 かえでさんの話が、完全に終わりました。どう終わったのかを口にはできないのですが、しかし、それは、「終わった」としか表現するしかない終わり方で。

 優しい世界と優しくない世界。両方が描かれたこの作品は、読んでいて涙が出てきます。

 1巻以上の傑作でした。なんでこれがこのラノランキングトップとらんの?

 

3.ダンジョン飯(漫画)

 九井諒子、初の長編作品。ダンジョン飯。

 今年これが大賞とらんかったら世の中間違ってるでしょ、と思っていたら、ちゃんと各賞を取ってて安心しました。

 妹がダンジョンの最下層でドラゴンに喰われた。→助けに行きたいんだけど、金がない。→まずは飯を節約や。→よし、モンスターを食べよう。という流れでダンジョン飯です。

 アイデアの宝庫。既存のモンスターを新しい解釈で解体(文字通り)し料理(文字通り)していく。キャラクターの小気味良い会話で彩られたダンジョン飯は読んでいて本当に面白い。2巻のゴーレムで天才かと思った。一番笑ったのは、1巻のかき揚げです。

 

2.心が叫びたがってるんだ。(映画)

「心が叫びたがってるんだ。」オリジナルサウンドトラック

「心が叫びたがってるんだ。」オリジナルサウンドトラック

 

 ディスクの商品情報がまだないので、サントラの方を。

 前宣伝とタイトルと主題歌が本当に駄目(主観です)だったのでまったく期待せずに観に行ったのですが、これがとてつもなく面白かったです。

 過去のトラウマの影響で喋るとお腹が痛くなっちゃう女の子・成瀬順が頑張ってトラウマを克服しつつも恋に悩む話です。

 ストーリーの出来が尋常でない。全てのシーンが綿密に計算されててため息が漏れる。しかも、それでいて飽きさせない。スピード感のある展開で一気にラストまで突き進む。

 秩父という田舎の風景、ミュージカルという夢物語、トラウマを「呪い」とする地に足のつかない成瀬順の心象風景、我々(というか俺)から失われた青春群像劇、それらが上手い具合に組み合わさって、単なる日常会話が観客の目には幻想的に映ります。幻想的に映るからこそ、終盤の展開は心を打つのです。夢はあくまで夢なんです。

 本当に、エンドロールの主題歌が残念。あれがなければ余韻にずっと浸っていられたのに。しかし、それ以外は最高に面白い映画でした。

 あと余談だけど、成瀬順がクソ可愛い……。なにこれ……。黒スト最高……。

 

1.SHIROBAKO(アニメ)

SHIROBAKO 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]

SHIROBAKO 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]

 

 去年のランキングにも入れたので概要は省きます。

 私の人生で一番のアニメになりました。

 1クール目の頃から面白かったんですけど、2クール目で最高潮に達しました。捨て回がないどころか、毎話毎話が神回。どうしたらこんなことになるんです? 放送終了から半年以上が経過した今も、未だ私はSHIROBAKOに囚われ続けています。

 各キャラクターがそれぞれの意志をもってして、アニメ制作に臨む。人間関係が書き換わり、相互作用を起こしながらも。特に、上山高校アニメーション同好会の五人が、もがきながらも一カ所に収束していく様子は大きな昂ぶりと感動をもたらします。23話最高でしょ、マジで。涙を流すのが宮森一人というのが、本当に、良い。シーンを思い浮かべただけで僕は今、泣きそうです。目標がある。努力する。報われる。夢がある。折れる。救われる。そういうのが怒濤のように同時進行して押し寄せるのがSHIROBAKOです。

 どれだけ言葉を尽くしてもSHIROBAKOを伝えることはできません。まだの方は良いから早く観てほしい……。そして共に劇場版あるいはOVAの発表を待ちましょう。

 

 次点は下記の通り。

・壊れていてもかまいません(漫画)

マッドマックス 怒りのデス・ロード(映画)

・妹さえいればいい。(小説)

・プリマックス(漫画)

干物妹!うまるちゃん(アニメ)

・犬と魔法のファンタジー(小説)

・宝石の煌き(ボードゲーム

・二度めの夏、二度と会えない君(小説)

 

 以上。

 今年は上位が本当に強くて、去年のピンポン、今年のランキングに入れたら5位とかかもしんないくらいです。SHIROBAKOの紹介書いてる最中に緩んだ涙腺がまだ直らないんですけど、何ですかこれは。

 まー、とりあえずこれで今年も無事に終えられます。

 来年も良いコンテンツに巡り会えますように。

 ではまた。よいお年を。

 とにざぶろうでした。