英雄*戦姫へ、愛を込めて
※ネタバレ注意
発売日、秋葉原ソフマップにて大行列の洗礼を受け見事ゲットした英雄*戦姫。
ようやくクリアしたので感想書きます。たぶん今回長くなります。お覚悟ーっ!
はい。
ひとまず、出来についての総評なんですが。
キャラクターは素晴らしい。あとは全てアリスソフトの下位互換でした。
もうほんとね、まとめるとそれで済む内容ですよ。どんだけだよ。
最後までプレイするくらいには面白いんですけどね。
ちょっと一つずつ見ていきます。
まずゲームシステム。
わかる人にわかる表現ですが、「戦国ランス(小学生向け)」って感じです。
戦略SLGを、誰でも出来るよう限りなく単純化したようなシステム。というか意図的にそうしたんでしょうね。
他国を侵略していって最終的に世界をジパングが統一すればクリア。戦略SLGの基本です。
他国の侵略においては、キャラクターとCPUとのバトルが発生します。そのため、このキャラクターを強化する事が重要となります。
キャラクターの育成法は三つ。「兵力増強」「宝具の装備」「イベントシーン消化による技・特性・装備枠の取得」
ターンごとのコマンドも、これら+他国への侵攻と考えてもらってほぼ間違いありません。
ただし、イベントシーンを行ったり他国へ侵攻したりするには、未行動のキャラクター数名を行動済みとする必要があります。そのため、所有するキャラクターの数というのもそこそこに重要となるわけですね。
あとはバトルに関して、キャラクターごとに属性というものが決まっているので、対戦相手に応じてこちらの手駒を変えなければなりません。
つうわけで、このゲーム、この二つを考慮して進めればオーケー。
そもそもクリアターン数に縛りがないので、侵攻が難しいようであればくるくるターンを回して兵力増強のための資金を蓄えれば良いのです。マジ簡単。
……てな感じなのですが、僕のわかりにくい文章で伝わったでしょうか。伝わってたら嬉しい!
次、UI。
綺麗です。が、わかりにくいです。慣れればどうってことないのですが、初めはコマンド箇所を把握するのに苦労しました。
これはシステム面の不満ではありますけど、戦闘準備画面にならないとキャラクター特性の詳細確認できないってどういうことなんですか。
エロシーン、CG。
CGはさすがです。さすが大槍先生です。並のエロゲ絵描きでは太刀打ちできません。ほとんどこれ目当てで購入しましたが、満足も満足、あざす祭です。
ただ、エロシーンの分配はちょっと正気を疑いますね!!
ヒミコは6シーンもあるのに義経やビリーは0ってどういうことなの? え? なんで?
ちょっと意味がわからないです。主人公はくそ女たらしなので、全キャラ惚れさせてます。シーンがあっても不自然ではないはずなのです。それでこの差はちょっと意味が分かりませんよ。
あ、不自然といえば、どのキャラに関しても、エロシーンへの入り方が不自然すぎて笑えます。というかいつの間に主人公に惚れたのか全く理解できません。
数回しか会話を交わしていないはずのベートーヴェンから「君といるとインスピレーションが湧くから、もっと君のことが知りたい」みたいな事言われてエロシーン始まったのは衝撃でした。こんなんばっかです。
ストーリー。
これが物凄かった。物凄い勢いでランス。ランスの下位互換。
以前にもブログに書いたように、ランスってのは創造主を殺す物語なのですが、英雄*戦姫はそのまんま創造主がラスボスでした。
曰く、世界は創造主ニャルラトラップの手によって何度もループさせられている。と。それを止めるために発生した存在が中ボス・ムーだと。そういう話。
当初はムーを倒す闘いを繰り広げるわけですが、創造主の存在に気付いた主人公はそちらへ刃を向け直すんですね。
前回書き漏れましたけど、ランスクエストのラスボスってのが、このムーとほぼ同じ存在なんですよ。
アムって名前なんですけど、こいつは人間をマイナスの存在へ落とし、神であるALICEを殺すための力を蓄えてたんですよ。
ムーも同じ。ニャルラトラップを倒すため、世界に混沌を生み、”闇”を蓄えてたと。
つまり、どちらも方法を間違えた主人公なんです。そして、これを更正させ、”正しい”方法で神を殺すのが真実の主人公です。
ただ、英雄*戦姫の場合、主人公のキャラクターが薄いせいで、あんまり熱意を感じなかったです。その辺、やっぱりランス君は凄いなーと思う。
キャラクター。
神だよね。
もうこれを言うためだけにこの記事書いてるようなもんですよ。
ストーリーとかシステムとかマジどうでも良いですよね。キャラゲーなんだからキャラクターがしっかりしてれば別にそれで構わないです。
まぁ言うても60人以上のキャラクターがいますから、どっかで見たようなキャラばっかなんですが、でもそれは探せば一人くらいは好みのキャラがいるだろうという事。
全てのキャラクターに声優が割り当てられていますし、歴史上の人物をネタにしていますから、キャラの把握と理解もすんなり。名前だけでキャラ付け成功してるのはずるいよね……。
細かいところでは、各所に挿入される一言コメントが素晴らしい。頭がくっそ悪かったりなど妙に頭に残ります。「モンキーマジック!!」「オレはやるぞ! オレはやるぞ!」「出てくださいと土下座するノダ!!」「はいはーい……」「オーケー! 投げ込んでくるよ!!」
こんだけのキャラクターであればメディアミックスも成功するでしょう。グッズもそりゃ売れるわ。
今回、こんな事言ってるのだって公式で人気投票開催してるからなんですよ。
これを見てる奴は良いからさっさとマルコ・ポーロに投票してきてください。お願いします。
マルコ・ポーロついでにちょっとキャラ別紹介します。
大槍先生の趣味のせいもあるのかもしれないですけど、英雄*戦姫にはアイマスキャラの片鱗が各所に窺えます。
まずですね、このゲームには萩原雪歩が三つに分裂して存在しています。その三つというのが、ドレイク、ツタンカーメン、マルコ・ポーロ。
萩原雪歩の外見はドレイクに(中身は真面目系ツンデレ)。
内面はツタンカーメンに(外見は褐色萌え)。
そして二次創作のメインストーリーである真ちゃん大好き属性がマルコ・ポーロ(ただし男の人に嫌悪)に入ってます。
これが素晴らしいですよね。主人公に敵意抱いてるってのが素晴らしいですよ。まぁ段々と主人公に惚れだして真ちゃん(フビライ・ハン)との愛の狭間で葛藤するわけですけど。たまらんね!! 夢子ちゃんの時にも思いましたが「敵意→ツン→ツンデレ」という流れはやはり神ですよ! マルコ・ポーロに清き一票をお願いします!!
閑話休題。
あとはマイラブ、ランスロットの中に律子 of da 眼鏡が入ってます。そしてマイラブ、ベイリンの中に真ちゃんが入ってます。この入ってるってのはわかりにくくて恐縮なのですが、まんま中の人って意味。声優さんです。ベイリンちゃんきゃわわ。
他にもヒミコが某春香さんだったりね、もうね。
あぁ。それとナポレオンは完全に赤沢さんです。Anotherでは冷遇されてた彼女だったけど、作品の壁を越えて本作では幸せになってたよ!!
僕の好きなキャラトップ10は、マルコ・ポーロ、源義経、ランスロット、ビリー・ザ・キッド、マゼラン、ベイリン、イヴァン雷帝、ウィリアム・キッド、ベートーヴェン、三蔵法師なんですけど。基本的に僕はナチュラルきちがいor限りなく”正しい”価値観のキャラを好きになる傾向にありますね。
一人ずつ見ていきますと、マルコ・ポーロってのは聡明で男嫌いなレズ。源義経ってのはこれまた聡明で真面目だけれど胸が小さいのをお悩み中。ランスロットは一見馬鹿な大食女だけれど裏では思考をめぐらしている。
ここまでが正しい価値観の聡明枠。
ビリー・ザ・キッドは異常なほど頭が悪くてもうちょっとどうやって生活してきたのレベル。発言と行動全てが間違っています。これ見ると良いです。
ビリーはただの馬鹿ですが、マゼランは狂気です。野球と称して「プレイボール!」などと叫びつつ敵陣に鉄球を投げ込む。怖い。「大丈夫! 1+1は2じゃなくて200だよ! 10倍だよ10倍!」とかほぞいて、たった二人で無数の軍勢に突っ込もうとする。怖い。
ベイリンはホント真ちゃんです。でっかい真。おっぱい。
残りは省略しますけどいやーやっぱ馬鹿は可愛いですね! あ、エロゲにおける可愛いキャラってのは総じて気が狂っているような気がするんですが、何故なんでしょう。これ一回突き詰めて考えた方が良いかもしれません。
つうわけなんで、ちょっと僕は英雄*戦姫のこれからの展開を考えると夜も眠れません。
源義経やビリーやマゼランのエロシーンがなかったのはファンディスクに収録される予定だからだと信じていますので天狐ちゃんマジお願いします。お願いします。
はい。ちょっと長くなりすぎたんでさすがにこの辺りで止めます。
英雄*戦姫はプレイしなければならない作品、とまではいきませんが、キャラクターはとてつもなく可愛いので全然その価値はあります。おすすめ。
みんな英雄*戦姫プレイしようぜ!! そしてマルコ・ポーロに投票しようぜ!!
おわり。疲れた。
また来週。