『アゲイン!!』がむっちゃ面白いという話
どうも。
『アゲイン!!』が巻を進むごとに面白くなっていき、6巻でエクスタシーモードに突入したので紹介記事書きます。
これね↓
- 作者: 久保ミツロウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: コミック
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作者は久保ミツロウ。『モテキ』やら『3.3.7ビョーシ』やら『トッキュー!!』やらの久保ミツロウです。
先に一つだけ。他はさておき、雰囲気はいつもの久保ミツロウなので、久保ミツロウが嫌いな方は楽しめないでしょう。さほどいないだろうとは思いますが。
はい。ではストーリーいきます。
主人公・今村金一郎の高校卒業式からお話は始まります。今村はコミュ障と強面&ロン毛金髪が理由で周囲から孤立した人間。何の想い出もなかった高校生活が終わり、人生に大した希望は見いだせず、かといって過度の悲観もせず、ただただ卒業証書を受け取る。
けれど気まぐれに、かつて高校に女団長一人の応援団があった事を思い出します。いつの間にか消えてしまっていた応援団。特別な感情は持っていなかったが不思議と心に残っていたその姿、記念にもう一度写真でも眺めておこうと応援団の部室へと忍び込みますが――そこを同学年の女生徒・藤枝暁に目撃され、いざこざーっとして、階段から落下。二人まとめて気絶してしまいます。で、目覚めたら三年前。二人は高校の入学式へと意識だけタイムスリップしたのでした。
長くなっちゃったな。まぁ良いや、続けます。
で。そこからどうなるか。
今村は件の女団長・宇佐見良子に再会し、応援団への勧誘を受けます。コミュ障な今村ですが、硬派で情熱的な女団長は無理矢理彼を応援団へ入団させました。三年後へ戻りたい藤枝も、頼みの綱の今村と行動を共にします。けれど応援団のメンバーは宇佐見一人。校内でも疎まれる存在、応援はチア部に任せておけば良いだろう、という雰囲気が蠢いています。
かくして、今村と宇佐見、そして藤枝の応援団復興ストーリーが始まるのでした。
さて、しかし宇佐見は硬派で頑固なだけで努力をすることしか知らない。それじゃ破滅しかしない事を、三年後からやってきた今村達は理解しています。だから今村がどうにかするしかないわけですけれども。コミュ障で、力も知恵もない今村がどうやって応援団を復興するのか。そこに面白さがあります。
単刀直入に言いましょう、『空気読まない力』です。今村はすでに高校生活を過ごしています。三年前の世界は、今村にとって、やり直しの空想世界に過ぎません。だったら無茶苦茶やっても気にする事ねえだろう、というのが今村の理屈。
チア部の部長脅したり、「俺が困ってんだからおまえら助けろよ!」とか大勢の生徒に囲まれる中で叫んじゃう。普通なら絶対やらないだろうという方法を使います。
で、それががんがん成功するんですよねぇ。今村の何者をも恐れぬ物言いは、相手の感情を揺さぶります。隠し事やら雰囲気やらをまっったく気にせずにずばずばと思っていることを喋り続ける今村に、ぶっちゃけ切れるわけです。そうしたら、硬直状態が解かれる。相手も本音で語るようになり、互いに本音のやり取りに発展し、最後には雨降って地固まるわけですね。
ご都合主義な面はありますけれど、しかしそれが読んでいて痛快で溜まりません。しかも、今村の『空気読まない力』は伝染するんですよ。硬派な宇佐見も今では悪鬼の表情で投げキッスをこなすまでに成長しました。誰も彼も、これからどういう行動を取るのか予想もつきません。6巻はホントにこいつら何やってんだ状態でした。笑える笑える。そして熱くなれる。超面白い。
アゲインして世界が変わる!!
皆さん、お勧めなので読みましょう。そして僕と語り合いましょう。
『アゲイン!!』マストバイ!
以上! ではまた来週!