アイマスオタを続ける忍耐
アイマスオタを続けるのがめっちゃ辛いって話をします。
僕、五年間アイマスと接してきたんですけど、アイマスってコンテンツは古くから様々な批判に晒されてきました。
やれ美希移籍だのゆりしー解雇だの男性アイドルに喰われるだのモバゲー乙だの。まー、新しい展開の度に批判が起こってきたといっても過言ではないのではないでしょうか。
これはおそらく「アイマスオタってのは公式サイドに調教された紳士共である」という世論がオタ界に広まっているためだと思います。意固地な愛を貫く連中ってのは痛いですし、いじめがいがありますからね。その気持ちもわかります。一度『批判しても良いコンテンツ』って烙印が押されれば、以降それが消える事はないでしょう。
外部からの批判は、やはりアイマスオタを続けるにあたっての障害としては十分なものです。そりゃ耐性がなければショックでしょうし。気に留めないのだとしても、批判によってアイマスというコンテンツを個人が見直す機会は得るでしょう。批判内容を鑑みて「確かに公式クソだなあ」という考えが生まれるのも無理はありません。何で俺アイマスオタやってたんや。
で、はい。度重なる批判を生き残ったとしましょう。
生き残った人間がどうして生き残ったかというと、そりゃ外部への批判に耐性があったからです。そして、批判に対して反発するエネルギーを持っていたからです。
実は、このエネルギーってのがくせ者なのです。
度重なる批判をはね飛ばしてきたアイマスオタは、外部への反発心に満ちています。そりゃそうです。あんだけ好き放題言われたんですもん。反発して然るべき。そしてその反発心は外部に対するものだけではありません。
ですが、その、外部ってのは何を指してるんでしょう? アイマスオタ以外? じゃあ、そのアイマスオタってのは、何ぞや。
ここまでの文章で、アイマス界においてそのファンを指す単語である『プロデューサー』というものを使わず、あえて『アイマスオタ』としてきたのには理由があります。
極論です。極論ですが、一つの事実だと思います。
アイマスオタは、自らを「プロデューサー」と名乗る者=アイマスオタと判断しています。
もちろん全ての人ではありません。一部のオタだけかもしれません。ですが、アイマスには、アイマスオタであるための、楔のように打ち込まれたルールが存在しています。
例えば「自らをプロデューサーと名乗ること」「中の人を批判しないこと」「キャラクターを嫌わないこと」などなど。以前ライブ会場にて、「新曲だからってコールもできないのはたるんでる証拠」だとかいう発言を耳にして背筋が凍る思いをした事もあります。
度重なる批判を乗り切るために自然とそういった”ルール”が生まれるのかもしれません。ですが、しかしそれは、さすがにアイマスオタにとってプラスにはならないでしょう。
確かにアイマスオタってのは、他のコンテンツに比べて仲が良い。キャラクター人気の差異もあまりありませんしね。ですがそれは、やっぱりルールに裏打ちされたものですよ。「キャラクターを嫌わないこと」って暗黙のルールがあるからこそ「キャラクター人気の差異がない」ていう見せかけが保たれてるんだと思います。
ルールを守らない者に対するアイマスオタの態度は物凄く冷たいです。ルールを守らない=外部なので、反発心をあらわにします。「こいつはわかってない」ってなもんです。
外部からの批判よりも内部からの批判の方が苦しいですよ。アイマスオタを続けるには。
さらに言えば、アイマスオタの『押さえておかねばならない知識』ってのは、かなり多いのです。
ラジオ全部追ってなきゃ駄目。CD全部聴いてなきゃ駄目。「アイマスオタを名乗るんでしょう? なんで聴いてないの?」
公式から発せられる膨大なコンテンツを処理するためには時間とお金がかなり必要になってきます。他の事する時間なんてねえ。アイマスオタは、アイマスオタっていう人間にならざるを得ません。簡単に言えば、そう、twitterで言えばアイマスクラスタですか。アイマス好きとアイマスクラスタを分ける差はここにあるんだと思います。
つまるところ、ルールを、遵守しているか否か。
「ルールなんて誰が決めたんだよ。んなルール関係ねえっつうの」なんて、思うやもしれません。
まぁ、厄介なのは、厳密には個々人で『守るべきだと思っているルール』が違うって事ですよね。マジめんどいです。
ホントどんなスタンスだろうと構わないだろと思ってるんですけど。どうなんでしょうね。皆さんもそう思ってるんですかね。僕もうよくわかりません。
はい。というわけで無茶苦茶書きましたけど、一番言いたかったのはきわめてシンプルな事で。
一部の重度アイマスオタ大嫌いだってことです。
※誤解を生むかもしれませんが、特定の相手から批判をされた経験が僕にあるわけではありません。
……いやー、アイマスオタ辛えわ。
ではまた来週!