相対性理論が終わったくさい。
相対性理論の話をしましょう。あ、そっちじゃないです。バンドの方ですよ。
はい。というわけで、まずはこの記事をご覧下さい。
新曲発表がメインで扱われていますが、それよりなにより、真部と西浦の脱退を臭わせる展開。というか、西浦に関しては完全に脱退でしょう。真部はまだ微妙なラインですが、おそらく西浦と同じ道を辿るかと思われます。
真部と西浦は、相対性理論の結成以前、進行方向別通行区分というバンドに所属していました(まぁ今も所属してるようなものですが、説明が面倒なのでこの辺りを参照下さい)。相対性理論の楽曲は、進行方向別通行区分のサウンドがそのまま反映されているといっても過言ではありません。まんまです。
相対性理論が何で良かったかって、あれは女子高生の心象風景だったからですよ。
疾走感とセンチメンタルに彩られたバンド音楽にやくしまるえつこの下手くそな歌が乗せられていて、そりゃもうべらぼうに女子高生の「背伸び感」や「焦燥感」を感じられます。
幻の青春時代を懐古させる素晴らしい音楽は、あの音とやくしまるえつこがあったから成り立っていたのでしょう。
いや、相対性理論ファンとしては3rdアルバム辺りから嫌な予感はしていました。
やくしまるえつこの歌が上手くなっていたんですよ。拙くて可愛らしい女子高生がお歌を覚えた女子大生になっちゃったんです。滲み出るプロ感は、やはりその世界観にはそぐわないものでした。
しかし、その音と声に変わりは無く。『気になるあの娘』なんかは聴いていて胸が熱くなりました。
ただ、それから、やくしまるえつこのソロ活動が段々と活発になっていきます。『ヴィーナスとジーザス』も『少年よ我に帰れ』もそりゃ好きです。やくしまるえつこの作曲センスも抜群ですから、聴いていて文句なんて出るはずがありません。しかし当たり前ですが、それは相対性理論とは別の音楽ですよね。
で、今回の件ですよ。相対性理論の楽曲はメンバーの合作って事になってますが、先の話から、真部や西浦の負担が大きかった事は明白です。
それが抜けちゃったら、まー、終わりですよね。
やくしまるえつこと永井聖一が残ってますから、普通に良い音楽は聴けるでしょうけど、やはりかなりの変化はあるでしょう。
つうか、今回発表された新曲。公式サイトでインストが2曲分聴けるんですけど。1曲目は置いておいて。2曲目の、この、まるえつサウンドはなんなんだ。バンド感が小粒程度にしかありゃしねえ、ソロと変わらないじゃないか。という気分にしかなりません。いやアルバム発表されたら買うけどさ。
というわけで、相対性理論は終了しました。
これからはまるえつと進行方向別通行区分を別個に応援していきましょう。という事で。一つ。
……はー、ため息漏れるわ。これが全て杞憂である事を願う。
ではまた来週。