私的コンテンツ10選 - 2022 -
とにざぶろうです。
毎年、年末になると、その年に触れた音楽およびコンテンツの中から特に良かったものを10個選ぶというのをやっています。
今年もやります。
音楽の方は先に記事にしたので、こちらはコンテンツ。
1.追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~(漫画)
タイトル長過ぎだろ。自分がなろう系原作の漫画を10選の中に入れることになるとは思いませんでした。
とはいえ、本作はほぼ原型を留めておらず、シュールギャグ漫画と化している。初めの頃こそコミカライズをやろうという心意気が感じられるが、三巻辺りからはもう何もセーブするものがなく、やりたい放題になっている。最高。とにもかくにも台詞選びや演出のセンスが抜群。
2.フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(映画)
過去最高傑作かどうかはともかく、過去最高にウェス・アンダーソン。演出のためのストーリーなのではと思わされるほど。どのシーンを切り取っても絵面が美しく面白い。演出のために犠牲になっている部分はあるように感じられるけれど、でも私はファンなので大満足です。肌に合えば超絶おもしろ映画。
3.Horizon Forbidden West(ゲーム)
前作、Horizon Zero Dawnが無茶苦茶に面白かったので、期待を込めて購入。前作から正統進化した傑作だったように思う。機械獣や人間との戦闘の面白さ、ストーリーの面白さ、探索の楽しさなんかも全部そのままで、細かいところがアップデートされている。オチだけはちょっと残念な部分はあるけど、やっぱり私の中で本作はオープンワールド史上二番目のゲームだなという感じです(一番はゼル伝BoWです)。
本作のためにPS5を手に入れたのも良い思い出。
4.すずめの戸締まり(映画)
素直に無茶苦茶面白かった。『君の名は』で壁を破った新海誠が、もう一枚壁を破った印象を受ける。エンタメとして超面白いし、テーマも丁度良い塩梅で敷かれている。新海誠は国民的な映画を作るような監督になったんだな(上から目線ですみません)。
5.スプラトゥーン3(ゲーム)
説明の必要はありませんね。
サーモンランとバンカラマッチとナワバトラー、延々と続けられる……怖い……。
ヒーローモードも文句なく過去一に面白かったです。
6.Do It Yourself!!(TVアニメ)
ここ数年のアニメの中ではダントツ。個人的には、ここまで楽しめたTVアニメは『宇宙よりも遠い場所』以来です。
絵柄・演出・脚本・テーマが全部噛み合っていて文句の付け所がない。単純に、線の少ない絵をぐにゃぐにゃ動かしているのは見ていて気持ちが良いし、そもそものところとして「自分の力で未来を切り開く」だとか「環境のせいにせず工夫で乗り切る」みたいなテーマをDIYというモチーフに絡めた出発地点が凄い。日常モノでも趣味モノでもなく、青春モノであるというところを強く言っていきたいと思います。
OPも最高で、回を追うごとに涙が零れるようになってゆきます。
7.地球外少年少女(配信アニメ)
期待をあったのだけど、そのさらに上をいく凄まじさ。単純に全てのクオリティが高く、人物も背景もぬるぬるぬるぬる動く。超面白い。マジで超面白い。
8.ゆるキャン△(映画)
ゆるキャン△の劇場版をやるにあたって、単純に伊豆編を持ってこずに、きちんと映画ナイズドされたオリジナル脚本を突きつけてくるのがまず凄い。
ゆるキャン△のキャラクターでありながら、ゆるキャンっぽさはあまりなく、社会人の青春モノとして観られる。
とはいえ、やはりキャラクターが地続きであるので、成長した彼女らの姿は心にくるものがある。私は大人になったリンちゃんが髪を切っていたところでまず泣きました。
細かいところまで配慮があってバランスが良く、尚且つ映画として面白かった。最高。ありがとうございました。
9.Demon's Roots(ゲーム)
18禁なので、よい子は上記のリンクを踏まないでください。
超絶おもしろ同人エロゲー。おそらくはアリスソフト(特にランスシリーズ)の精神を大いに受け継いでいるだろう、ゲームとしての面白さとシナリオの出来の良さ。ラストは泣いてしまいました。ジャンル上、万人に勧められるものではないけれど、少なくともランスシリーズを楽しんでいた人間は楽しめるであろう、おすすめです。
10.BLACK SHEEP TOWN(デジタルノベル)
瀬戸口廉也新作。超能力盛んな荒れ果てた架空の都市を舞台にした、ギャングもの群像劇。今年の全ての物語の中で文句なしのベスト。
瀬戸口廉也をご存じの方には自明ですが、まー、どす暗く、テンポ良く淡々と落ちるところまで落ちてゆく。圧倒的な筆力によって生み出された繊細な言葉群は胸を打ち、ずぶずぶとこの物語やキャラクターに思いを馳せるようになってゆく。
ゲーム……というよりは公式の紹介通り、デジタルノベルで、選択肢はなく、ザッピングシステムによって物語を読む順番を選択できるくらい。BGMは少なく、雑踏の環境音なんかが多く使われている。けれど、だからこそ、無音である緊張感や突如としてBGMが挿入される高揚感など演出されていて、とても良かった。
そして最後に辿り着いたラストが本当に素晴らしく、そこに至っていない人たちは本当にもったいねえなとさえ思ってしまうほど。人は選ぶだろうけど、超絶おすすめです。
以上、2022年のコンテンツ10選でした。
今年は様々なジャンルで豊作年だったように思います。コロナ禍でくすぶっていたのが全部出た印象。本当に楽しかったです。
来年も面白いコンテンツに出会えると良いですね。
とにざぶろうでした。メリークリスマス。よいお年を。
※以下、10選に入れてはいないけど、特に楽しんだものを並べます。
同志少女よ、敵を撃て(小説)
犬王(映画)
シンウルトラマン(映画)
パーム・スプリングス(映画)
ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ)
リコリス・リコイル(TVアニメ)
BATTLE SUMMIT(MCバトル)
あかね噺(漫画)
ぷにるはかわいいスライム(漫画)
犬のかがやき(漫画?)
ちいかわ(漫画)
古代戦士ハニワット(漫画)
潮が舞い子が舞い(漫画)
異世界ありがとう(漫画)
これ描いて死ね(漫画)
Dying Light 2(ゲーム)