ロバの耳☆

たまに書きたいことをだらだらと書く。

アニオタ的に考えて、映画ってすげえ気が楽。

 

 ふと思った話。

 アニメでも漫画でもそうなんだけど、オタクの関わるコンテンツってのはおおよそ縦にも横にも広がりが大きい。

 縦という意味では、代表的なのはTVアニメ。一本のアニメを楽しむには、およそ12話、欠かさずに鑑賞しなければならない。1度も欠かせない。話に付いていけなくなるから。漫画にしても、完結までずっと追ってなきゃ駄目。ものによっては、外伝やスピンオフなんてのも含まれ、ひどい時にはそれがメインストーリーに必須な場合もある。

 横という意味では、メディアミックス。例えばモバマスなんかだと、キャラクターCDがそれにあたる。元々ゲームであったものが漫画になったりアニメになったり。一部で事足りるのならそれでも良いけれど、割かしモバマスのキャラクターCDは必須になっている部分があると思う。

 つまるところ何が言いたいのかというと、この『必須』っつうのが、コンテンツを楽しむ上でかなりの心理的抵抗になってるってこと。そもそも導入の段階で「本当にこのコンテンツに関わって良いのか? 俺に全部追う余裕ある?」っていう目算が始まる。新規層が参入しづらいんだな。

 この、新規層が参入しづらいってのはコンテンツとしては厳しいマイナス要素だから、なんとか払拭すべきものである。ファンに餌を与えるのも大事だけれど、メディアミックスを行うなら、やはり、それはメインストーリーから切り離すべきだと思う。あくまでファンアイテムでないと。一般の消費者は辟易しちゃうよ。首が絞まっていく。

 つうわけで前置きが長くなったけれど、そういう意味では映画最強っつう話だ。映画は基本的に一本で完結している。続編モノもあろうが、あれはやはりファン向けであるので置いておく。一本完結。およそ2時間の間に起承転結があるのが良い。しかも映画館という閉じられた空間で。私はこの作品を楽しみますよ、という心意気で、そこで初めて作品に触れ、2時間の間ただその作品に没入し、時間が過ぎ去れば作品から切り離される。コンテンツとしてすごく健全だと思う。

 確かに、映画館に向かうのは面倒だという思いもあるけれど、劇場に足を運ぶ抵抗よりも、巨大なコンテンツと関わる抵抗の方がよっぽどか大きい。はまってしまって今後の生活に影響が出たらいやだなあ、だとか、そういう心配をする理由がないってのは良いよね。まぁ映画だけじゃなく一般小説も同じく。

 とはいえ、別にメディアミックスや続編ものを否定するわけじゃない。好きな作品が広がっていくのは単純に楽しいし嬉しい。けれど、それでは疲れてしまうのも事実だと思う。欲を言えば、消費者には疲れを感じさせることなく、徐々に徐々に広がっていって欲しいわけだな。(ここでちょろっと愚痴をいうと、艦これどんどん広がりすぎでもう辛いよ!!)

 そう、例えば今日は『サカサマのパテマ』を観た。面白かった。ストーリーは凡だけど、「逆さま」であることをネタに盛大に遊んでいる演出や設定は最高に楽しめた。入り口として、現状が(ほぼ)映画だけだというのは、すごく参入がしやすいと思う。一度だけ映画館に行けば、そのコンテンツを占めたことになるんだから。そうして、可能であれば、是非TVアニメや漫画へ広がっていって欲しいと思う。

 

 以上。ぐだぐだしてるなあ。

 でも、これぐらいがちょうど良いのかもな。こんな具合にブログ書いていきたい。

 ではまた。

 

※折角なので、以下、簡単にサカサマのパテマ感想。

 期待せずに行ったらすげえ面白かったんだよね。友人は酷評だったけど。『イブの時間』の監督だからね、ストーリーを楽しもうと思って観に行っちゃうんだな。けれど、サカサマのパテマはストーリーを楽しむものじゃなかった。演出と設定観るもんだったんだね。もっと言えば、カメラの上下180度回転が連続することによるアトラクション感。観てる側もふわふわ変な浮遊感に襲われるんだよね。それが面白かった。空に落ち、空から落ち、かと思えば降り立ち。飛び。観てる間、発想・アイディアのジャブパンチをずっと連打されてた(再三言うが、ストーリーはさほど面白いわけではない)。けれどまぁ、映画もストーリーだけで構成されてるわけじゃない。ストーリーなんて数ある要素の一つに過ぎない。みんなパシフィックリムで学んだはずだよ。映像を楽しむためにストーリーが存在している例もある。サカサマのパテマはまさにそれだった。満足した。堪能した。

 雑感としては、敵サイドのNo2がピエール瀧にくりそつなのがずっと気になってた。なんで友情出演しているのか不思議だった。あとパテマかわいい。敵サイドのボスがロリコンなのも良い。同人誌がはかどるよ。サカサマであることを生かしたファンタスティックなエロ同人の執筆が待たれる。目覚めよ、夢と自由と一筋のひらめき。人類は新たな高みへ登る時が来た。

 ちょっとおかしくなってしまったね。以上です。