ロバの耳☆

たまに書きたいことをだらだらと書く。

破が面白かったので『ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q』観てきたよ☆

 つうわけでどうも。僕は破以外のエヴァあんまり好きじゃないんですけど、破がむっちゃ面白かったんでQ観てきました。さっき。

 結果ね。僕はすっごい楽しかったです。一緒に観に行った友人二人は凄く暗い顔をしていました。

 まぁ、未見の方に送る言葉としては「破を観たんなら観た方が良いけど、エンタメが観たいんならネタバレ確認しちゃっておk」というものになりますね。それしか言えないです。はい。

 

ネタバレスイッチオン!

 

 考察に関しては誰かが散々やってくれるでしょうから、僕は僕なりに単純な感想を書こうと思います。

 今回のエヴァはですね、二重に笑える素晴らしいギャグ映画でした。

 旧劇場版というのはシンジくんが頑張らなかったから失敗しちゃった話だったんですけど、新劇場版はシンジくんが頑張ったけど失敗しちゃった話なんですよね。あー、駄目だ。もうこの時点で笑えますね。つうかまだ僕思い出し笑いしますからね。やばい。マジ。

 あ、ストーリー説明しないとお話になりません。いきます。はい。

 前回、綾波を助けるために初号機と同化して「う、浮くぅっ!」状態になったシンジくん。目覚めるとそこには可愛らしき新キャラの顔がありました。あらあら。わけがわからぬまま付いていくと、艦長呼ばわりされるミサトさん(?)と、性別変わってニューハーフになっちゃったりっちゃんの姿。

 そんで使徒との戦いを終えて艦内に戻ってきたアスカに「あれから14年後経ってんのよ」と言われる。「でもアスカ全然見た目変わってないけど」ていうと「シンクロの影響よ」と返される。アスカ説明する気ない……シンジくんかわいそう……うける……。

 で、ミサトさんには「何もしないで」と言われ新キャラ(鈴原妹)には「エヴァだけには乗らないで」と言われ、つうか誰か説明してやれよwwさすがのシンジくんもご立腹だよ。そりゃミサトさん(今はネルフを抜け、ネルフを潰すための組織のリーダーやってるとの事)と交戦中の綾波にもほいほい付いていきますわ。

 着いた先は崩壊したネルフ本部。サイクロプス化した父上が待ち構えています。「そこのカヲルきゅんと一緒にエヴァに乗れ」とか言ってくる。あ、ていうか何でゲンドウくんサイクロプス化したの? ゼーレの真似するとゼーレ怒ると思うけど。

 まぁそれはそれとして、ここで突如として挿入されるカヲルきゅんのターン!! 今年一番の爆笑シーンなのでとりあえずここだけは日本国民みんな観るべきですね。もうほんとホモホモしいの。観客みんな笑い声発しないもんだから、俺こらえるのに必死だったんですけど。カヲルきゅんは登場する度にホモトークとホモアクションしかしないもんだから困ったものですよ。シンジくんの「カヲルくんと一緒に星が見たかったんだ」辺りは完全に乙女の台詞ですよね。あ、そうそう、ホモホモしいと言っても男と男のラブシーンというより、ホント、ギャルゲにおける男と女のラブシーンのようでした。しかもがんがんのテンプレ。それを男同士でやられるとホント笑いしか生まれない。さすがに、一緒に星を見てる最中にシンジくんがふっと振り向いたら何故かカヲルくんが片腕立ててシンジくんの方を見つめてたシーンではね、他の観客も吹き出してましたけどね。さすがにね。

 でもあれですよねー。あんなみんなから責め立てられて精神的に追い詰められた状態のシンジくんですよ、カヲルくんがあそこまで優しい言葉かけてくれたらそりゃ惚れますよね。俺でも惚れるわ。つうか、あの、カヲルくんのシンジくんに対する接し方、どっかで見たよ俺。あ、具体的には、そう、7つの習慣とかで読んだやり口だよ、あれ。怖いわ。マジ、コミュニケーションのプロはひと味違う。

 はい。で、「真実が知りたいんだよぅ」というシンジくんにカヲルくんは「おk」と二つ返事。さすがカヲルくんはひと味違う。

 そして明かされる真実。まぁぶっちゃけここまでの展開で予想は付いてたとは思いますけど。はい。

 破でシンジくんが頑張った結果、サードインパクトが発生しちゃって、人類は滅亡寸前になってる。

 シンジくんマジwwかわいそうww

 マジな。しかも綾波も結局助けられなかったらしく、初号機と同化しちゃってる。しかもそれミサトさんの乗ってる艦隊の部品として使われちゃってる。シンジくんマジww

 あのですねー、いやホント。最初に書いた通り、旧劇場版の対極ですよね。旧ではシンジくんが何もしなかったから駄目だったんだけど、今回は何かをしたから駄目になっちゃってる。やってもやんなくても駄目なんですよシンジくんは!! もー、それがホントおかしくておかしくて。そうなるとですね、あの破のエンタメ感は全部この前振りだったに過ぎないわけですよね。破の面白さは「シンジくん!あんなになよなよしてたシンジくん!あのシンジくんがこんなに頑張ってる!うおおおおとか叫んじゃってる!熱い!熱いぜベイベうっぴょおおおおおっ!」という所にあると思うのですが。でもそれ全部裏目だったわけですよ。なにそれうける。俺たちの感動は何だったのか。破を楽しんでた人ほどハマります。あぁ、逆に破が微妙って人は、この展開なんの面白味もないかもしれません。「希望は残っているよ。どんな時にもね」うっせー馬鹿だまれ渚!

 まぁぶっちゃけQでやるべき事はこのネタ晴らししかなくて、後はシンジいじめを続けるだけなのですが。

 はい。えー、で、絶望しちゃうシンジくんなのですが、まだカヲルくんが残っているわけですね。「あぁこんなに素敵なカヲルくん。カヲルくんが勇気づけてくれるんなら!僕まだ頑張れる!」ていう。偉いぞシンジ!さあ今一度立ち上がる時!

 でもまぁ観客としては、それ全部空回りなの知ってますからね。破の時は空回りだってわかってなかったから熱くなれましたけど、もう知ってますからね。いやホント、どんだけシンジくんいじめるつもりなんでしょう。「もう一度エヴァに乗るんだ!ロンギヌスの槍を抜くよ!」駄目に決まってんだろ馬鹿www

 で、カヲルくんと一緒に抜きに行くシンジくん。サイクロプスの命令って時点で断れよと思うんですけど、まぁ抜きに行くシンジくん。どんだけカヲルくん信用してんだお前……。当然、「あかんやろ!」つってアスカとマリが止めに来ます(あ、マリはアスカの補佐役に成り下がってるんですけど、相変わらず一人だけフリクリ時空にいました。なんなんですかね)。

 綾波の協力もありそんなアスカとマリをぶっ飛ばして、シンジくんは槍の元へと向かいます。はいそこで突如!カヲルくんの呟き!「何かがおかしい……やめようシンジくん……」土壇場で言うなやwwて感じですね。「カヲルくんが抜けって言ったんでしょ!」そりゃそうだよなシンジくん。うん。でもさ、そのカヲルくんがやばそうな顔してるんなら一旦引くのもアリだと思うんだよね。何で抜くかな。ほら抜いたらフォースインパクトの準備が始まりました。

 なんかようわからんけど、サイクロプスが罠張ってたらしいです。カヲルくんを13番目の使徒に見立ててフォースインパクトのキーにした、とか言ってた。カヲルくんが。なんでカヲルくんは自殺。ぱーん!と首が吹っ飛びます。フォースインパクト止まった!シンジくん絶望した!アスカ助けにきた!終わり!

 今回マジ短いんで。90分弱なんで。これで終わりです。あ、今回ホント何もしてねえ……。

 

 いや、エヴァQはねー、ホント一発芸なんですよね。中盤のサードインパクト発生後の世界っていうネタばらしのみ。カヲルくんというキャラクターを消化しただけですよ。『シンジくん空回り』というワンテーマでずっとやらしてもらってますけどもね、ていう感じ。それをね、細かな笑いで長く90分保たせてるんですよね。ホント、あのホモシーンは面白すぎて鼻血出そうになる。

 でも、旧劇との比較という意味で、今回の「シンジくん頑張ったけど駄目だった」というのはホント上手いなと思うんですよ。ストーリー自体は別に面白くなかったけどね、全体の構成としては面白い。あくまでQは単発の映画じゃなくて部品として観るべきですよね。短かったし、繋ぎですよ繋ぎ。「あれから3年……最終章ひとまず半分作ったからもうちょっと(3年くらい)だけ待っててくれよな!」ていうね、粋な計らいだったんですよ。

 だからあとは、こっからどうなるかですよね。これでシンジくんには「頑張らなくても頑張っても駄目」という前提知識が与えられたわけで。さあシンジくんの選択や如何にってなもんです。それでも頑張るのか。だったらもうやめとくのか。まぁそれで素直にやめちゃったら旧劇へ一直線なので、もっかい奮起して欲しいものですけど。空回りだけどなww

 はい。というわけで、以上です。いやー、楽しかった。上映後にこみ上げる笑いと言ったらなかったです。つうか、同時上映の「巨神兵、東京に現る!」が本編の伏線になってたのは地味に面白いですね。あれがサードインパクトか……。あ、あと。今回も予告あったんですけど、前回の嘘予告っぷりからして信用する人は誰一人いないと思います。何あのアシュラ男爵。あれこそギャグでしかないんですけど。

 

 以上! みんなQ観よう!

 

 ではまた来週!