2/14は『アオハル"sweet"』の発売日でした
アオハルです。
発売前は公式サイトで「バレンタインなのは、偶然だよ」とかほざいてた癖して、いざ購入してみたら背表紙に「今日がバレンタインなのは、たぶん偶然じゃない」とかいうキャッチコピーがでかでかと表記されてる鬼畜雑誌アオハルです。
念のため、アオハルについてはここ参照。公式サイトです。
はい。というわけで『アオハル”sweet!!”』なんですけどもマジ面白かったんですよ。
内容は、中堅サブカル系漫画家をこれでもかと集めた短編漫画。仮面ライダー部特集やら吉田明彦・志村貴子ピンナップやらヒャダインの短編小説やらも入ってる。豪華青春大全。
さすがテーマソングにアーティスト引っ張ってくるだけあります。
アオハルは0号を逃し、0.5号から読み始めたのですが、前作を遥かに上回るクオリティの高さでした。これで600円は素晴らしい。0.5号と比べ、サイズもB5へと大きくなってます。まぁこれは読みにくさとの等価交換ではあるので何とも言えないところではあるんですが、しかし仮面ライダー部集合写真やらピンナップの事を思えば、このサイズで楽しめたのは良いこと。ですね!
さて、それで感想書こうと思ったんですけど、なにぶん短編の量が尋常じゃないので印象に残ったものをいくつか以下に!ピックアップ・イン・ザ・JK!
- とめおにぎり「2月の学級」
アオハル漫画賞佳作受賞作。作者21歳。
宇宙人に支配された人類、優秀な遺伝子を残して淘汰するため全国の中学生は「生存権」を獲得するため毎日テストに臨まなければならない。ちなみに、テストで最下位の者は豚肉にされる。つまりシステムは生き残りゲーム。
なんですが、件の中学生に危機感はなく、諦観の念の強い無機質な空気が描かれています。
志村貴子と加藤和恵を足して2で割った感じの絵柄なんですが、それがうまい具合に内容にマッチしててもきもきする。
いや、何が凄いってコマ割と構図が良いんですよね。それとキャラの表情の絶妙さ。正直、設定とオチの関連性はあんまりない気がするんですけど、そんなのどうでも良いと思えるくらいきゅんと胸を摘まれました。
言葉はいらねえ!絵で語れ!
- 樋口彰彦「メギドの丘で会いましょう」
百合。
悪魔に統治された地球が舞台。百合。
ゆるい方の百合です。いざ。
- ハトポポコ「LET'S ROCK GIRL!」
寡聞にしてハトポポコという存在を知らなかったんですけども、これは……!
苺ましまろを彷彿とさせる間の取り方。絵柄はポップで可愛らしい。そして読みやすい。
ネタ自体は新鮮ではありませんが、saxyun的なコマの使い方してて面白い。ナチュラルにおかしい女の子は最高ですね!買います!
- 水あさと「制服魔法ミヤコちゃん」
ミヤコちゃんは瞬間移動能力が使えます。ただし下着はその場に残ります。移動後はノーパンです。
これ以上書く必要ないと思う。
- うさくん「うねちゃこ!ときめき家庭科部」
うさくんが青春を取り入れるとこうなる!
普段の気が狂ったキャラクターを抑え気味に誰でも読める作りになってます。
もっと頭おかしい方が好みではありますが、すっと読めて面白かったです。
- 大澄剛「おさな1号」
好きな男の子に「彼女じゃなくて幼なじみになって俺に尽くしてよ」と言われ尽くす女子高生の話だよ!!
女の子かわいいです! 現実はこううまくはいかないよ! リア充しね!
- 羽生山へび子「僕らの同棲時代-ヒデとロザンナ-」
会社の先輩によって風俗耐性とクズ耐性を付けられた俺に怖いもんはねえ!
風俗嬢(ギャグテイストですが)とクズの恋愛譚。
青春系漫画雑誌アオハルの中で圧倒的存在感を誇っています。
キャラ心理も他とは若干毛色の違うもので面白かった。
- 平尾アウリ「きらめき魔法七色カルテット」
きたぜ! みんなの平尾アウリ!!
もうさー、平尾アウリの投げやり芸は神の領域ですよね。
気がくるっとる。
ただ前回の方が密度が濃くて良かった。もっとわけわかんない展開にしてくださいお願いします。
- 位置原光Z「アナーキー・イン・ザ・JK」
さすがの貫禄アナーキー。今日の吉川っちはエプロン姿でした。
「アナーキー・イン・ザ・JK」は興奮すると尻が光るホタル女と一つ目女と女装野郎とその他数名の女の子によって下ネタ多めの世間話をする。というそれだけの漫画なんですが、しかしこの独特の雰囲気は他に真似できないもので、僕の中ではすでに癒やしの域に達しました。
こんな感じです。是非に。
- ソウマトウ「幼女物怪録-都市伝説幼女-」
ナチュラルキチガイの総本山。
妖怪としてのヨウジョを巡る怪異譚。
もうちょっとそのあらすじだけで理解不能なのですが、読み終えた僕でも未だわけがわかりません。
ただヨウジョは可愛いしページをめくる度に口から笑い声が漏れ出します。
今回のベスト漫画かもしれない。やばい。もうこれは読まねばわからない面白さ。
ラストのヨウジョロードは必見。
ちなみに、作者の前作はこれです。これも都市伝説幼女。
- 三島芳治「燃えろ、ストーブ委員」
校内を一定の温度に保つためストーブを稼働させ続ける二人のお話。
これ以上説明するとネタバレになるので書けませんけれども綺麗なストーリーでわたくし感動いたしました。
ラストコマの一言は、至言。伏線を回収して昇華させる最高の言葉。
- ちょぼらうにょぽみ「生徒会でいこう!」
日本漫画界気が狂っとるランキング第一位、ちょぼらうにょぽみの登場です。
凄すぎて何も言えねえ。
「私がファッションデザイナーやるから、みよちゃんは都会に迷い込んだオオアリクイやってもらっていい?」
- 今日マチ子「ゴゼと二太」
ちょぼらうにょぽみの後に今日マチ子って構成はちょっとおかしいよね……。
今日マチ子本領発揮といった様子で、読了後、叫び出したくなるストーリー。いやホント。綺麗だし涙出そうになります。素晴らしい。
盲目と三味線の話。
- 派手な看護婦「スピード★スター」
え、エロ漫画だ!
- 壱号「1996年の最終回」
ベタベタだけどこれぞ青春。
オチはわかっててもきゅんきゅんしちゃいますね!! 良かった。
- アオハル部活訪問『仮面ライダー部』
あんまりページ数はありませんが、メンバー八人の集合写真は素晴らしかった。まぁフォーゼ観てないと楽しめないでしょうけどね!
友子の可愛さは常軌を逸している。美羽さまー。
はい。以上、適当感想語りでした。
ピックアップ作品の偏りね。
いやー、しかしホント600円でこんだけ楽しめるのは凄いですよ。マジで。
季刊でないと成し遂げられないクオリティですね。みんな買った方が良いと思いました。
そして3/14は『アオハル"bitter"』の発売日です。超絶楽しみインザJK! あ、インザJKって言いたいだけです。
ではまた来週!