ロバの耳☆

たまに書きたいことをだらだらと書く。

私的2018年度音楽10選

とにざぶろうです。

年末なので10選やります。

時間はないしあまり見られないのもわかっているんだが、これがなければ年を越せない体になってしまった。

去年の音楽はこちら。去年のコンテンツはこちらです。

 

まいります。

 

1.住所/KICK THE CAN CREW feat.岡村靖幸


KICK THE CAN CREW 「住所 feat. 岡村靖幸」Music Video

仕方ないよ。好き&好きの掛け合わせだもの。

MCUもLITTLEもソロの時より断然進化している。やっぱりKICKだな。サビの岡村ちゃんへ繋ぎ役としてKREVAが最高にメロディアスなフロウ。やっぱりKICKだな。

後から知ったんですけど、「KICK初のラブソング」とか言っておいて、実は韻への愛だとかレトロゲーへの愛だとか語っているところがすげえなと思います。

 

2.Go Crazy feat. WILYWNKA , FARMHOUSE & 唾奇/YMG


Go Crazy feat. WILYWNKA , FARMHOUSE & 唾奇 / YMG (字幕)

仕方ないよ。好き&好きの掛け合わせだもの。

今年の後半は唾奇とFARMHOUSE(というかSUSHIBOYS)ばかり聴いていた印象があります。その二人がいるんだからまあ神。FARMHOUSEは本当にラップが上手いなあ。リリックも良くて泣きそうになる。

WILYWNKAを寡聞にもこの曲以前知らなかったのですが、聴きやすくて心地よいですね。ちょっとSOCKSに似ている。

 

3.リトルリドル/双葉杏, 城ヶ崎莉嘉, 二宮飛鳥, 白坂小梅, 早坂美玲


【楽曲試聴】「リトルリドル(M@STER VERSION)」(歌:双葉杏、城ヶ崎莉嘉、二宮飛鳥、白坂小梅、早坂美玲)

ヒップホップ度としては最近のRIP SLYMEくらい。わいわい楽しそうにラップしている面々が愛しく、そんな中、サビでちょっと寂しさを滲ませてくるバランスが大好きです。

 

4.いとしーさー♥/輿水幸子多田李衣菜、藤原肇、水本ゆかり、森久保乃々


【楽曲試聴】「いとしーさー♥」(歌:輿水幸子、多田李衣菜、藤原肇、水本ゆかり、森久保乃々)

この曲を聴くと何故か毎回涙腺が緩むんですけど、おそらくはサビの盛り上がりが肌に合ってるんだと思います。メロディは大きく変えず、声を強くして音を増やして盛り上がりを表現しているのが、なんだか熱と感情がこもっているように聴こえるのです。

 

5.Dickies 874/漢 a.k.a. GAMI、D.O、呂布カルマ、NAIKA MC、SALU、JP THE WAVY、RYKEY、DJ BAKU


Dickies 874 feat. 漢 a.k.a. gami 、d.o、呂布カルマ、naika mc 、salu 、jp the wavy 、rykey、dj baku

最高。好きなラッパーしかいない上、全員が無茶苦茶聴きやすくて面白いラップ。テーマ性もあって染みる。ラストの漢がやっぱり凄いわ。

D.Oの逮捕と共に公式の動画が削除されてしまったので、上のは関係ないシャボン玉の動画です。

 

6.夢の続き feat. 田我流/EVISBEATS


田我流 @Diagonal 代官山UNIT (2017.12.30)

EVISBEATSと田我流のタッグとしては、ド名曲ドクラシックである『ゆれる』があるのですが、この曲は、その続きとのことです。

『ゆれる』と同様に、優しいトラックに優しいリリックが乗り、胸に染みる。

 

7.All Green feat.唾奇/DJ RYOW


DJ RYOW『all green feat. 唾奇』【Music Video】

弔いの曲。泣いちゃう。

ヴァースごとに毎回ビートアプローチをしていて、全部上手いし全部気持ち良い。唾奇は本当に凄いなあ。DJ RYOWのトラックもさすが。

 

8.いつもこうなってる/Chouji、RYKEY、CHICO CARLITO、Pablo Blasta

open.spotify.com

トラックがまず好き。そんでPablo Blastaのフックも好きだし、各人のラップも最高。特にRYKEYの詩的なリリックと渋い声、ラップがたまらない。

 

9.No Question/m-flo


m-flo / No Question (EDIT Ver) <歌詞字幕あり>

KICKに続いてm-floが復活する2018年。どうなっているのか。

やっぱりLISAがいてこそと思わせる、『come again』を彷彿とする堂々たる復活第一弾。懐かしさと新鮮が同居して天へと昇っていける。「逆回転させる?」みたいなどこか抜けた馬鹿馬鹿しいラップが良いアクセント。

 

10.スポットライト/Creepy Nuts


Creepy Nuts / スポットライト【MV】

すばら。とても男の子。強い。まさかCreepy Nutsがこんな曲を作れるだなんて。

Creepy Nutsを物語として捉えると、この曲は完全に「Creepy Nuts、第一部、完!」です。「トレンチコートマフィア」だとか「たりないふたり」だとか「助演男優賞」だとか「みんなちがってみんないい」だとか、己を卑下してルサンチマンを爆発させてきた二人が、もうそんなことやめにしようや、と、スポットライトを浴びるのは俺らこそが相応しいと名乗りを上げたのです。泣く。そんなん泣く。

以上を踏まえると、MV終盤にて笑顔で踊る女性の姿にも感動しますね。

 

はい。

今年はspotifyの影響でいろんな曲を聴いていました。特にその中でも多いのはヒップホップで、まぁ、最初はアーティストに金入らんのじゃないか大丈夫かと心配していたspotifyですが、消費者としてはやっぱり良い面が多いなあ。心配なのは今でも心配ですが。

来年も良い音楽を聴けますように。とにざぶろうでした。

 

※ちなみに次点は以下の通り。

洋梨吉澤嘉代子

・TAG SHIT/輪入道、DOTAMA、MU-TON

・RIVER/tofubeats

・アカリがやってきたぞっ/GYARI

・マイサマーコミカライズ/ぼっちぼろまる

・This is America/Childish Gambino

・7秒/モーモールルギャバン

・ドラマチックピンクビキニ feat.藤井隆/sooogood!

・アヒルボート/SUSHIBOYS

私的2017年度コンテンツ10選

とにざぶろうです。

音楽の方でも書いた通り、今年から10選にします。

どうも今年は心を揺さぶられた経験が少なくて。自分が年を食って感性が鈍ってきているのか面白いコンテンツに出会えなかっただけなのか。前者だったら怖いなあ。

というわけでやります。

去年の音楽はこちら。コンテンツはこちら

 

1.月曜日の友達(漫画)

月曜日の友達 1 (ビッグコミックス)

月曜日の友達 1 (ビッグコミックス)

 

今年一番面白かった漫画っつったらこれかなあと思います。次点で「BEASTARS」か「かぐや様は告らせたい」。

大人になりきれない自分に思い悩み、そんな自分を唯一肯定してくれる彼は尊い尊い月曜日の友達。周囲から幼いと呼ばれる主人公こそが、その幼いと呼ばれる自分に思い悩む姿こそが誰よりも大人びているようにも見えて、けれどやっぱりその悩みは子供じみている。とても危ういバランスに立つ主人公に可愛らしくもはらはらとする。漫画演出はずば抜けていて、絵はイラストレベルで、まー、凄い。みんな読んでほしい。

 

2.ドキュメンタル(動画)

 10人の芸人が笑わせ合って最後に残った奴が1000万総取り。プロモーションむっちゃかかってるあれです。

文句なく無茶苦茶面白い。何度観ても何度でも笑う。新しいシーズンが始まると参加者は誰かとわくわく心躍る。始まってしまうと、笑ってはいけない緊張感に包まれた空気自体が面白く、必死で笑いを我慢する芸人とそれを見て心の底から爆笑できる我々はとても愉快だ。

 

3.先生とそのお布団(小説)

先生とそのお布団 (ガガガ文庫)
 

我々がどれだけ石川博品を愛しているのかという話です。

ほぼ石川博品私小説石川博品の作品を読んでいれば読んでいるほど泣く。作中では猫と女の子に救われる主人公だが、実際には猫も女の子もいないんだぞ。どういうことなのか。作家としての葛藤・苦悩がダイレクトに伝わり、外側から石川博品を観察してきた我々読者は、その実情を知って泣いてしまう。あと最後のファンタジー部分は狡い。無理じゃんそんなん。

 

4.ミックス。(映画)

([や]2-4)ミックス。 (ポプラ文庫)
 

 古沢良太脚本の良さが遺憾なく発揮されていて最初っから最後まで面白かった。ずばーっと走り抜ける、居場所を失った人達が何とかかんとか前へと進み出す物語。主人公コンビもさることながら、チームメイトも各々の事情を抱えておりいちいち心を掴まれる。優馬くんマジ……!

あとビール飲みながら唸り泣くガッキーが無茶苦茶可愛くてナナチかと思った。

 

5.スプラトゥーン2(ゲーム)

 ナワバリバトルはまぁ大体1と変わらないのですが、私は延々とサーモンランにハマっていました。ウェーブ形式の協力戦。現れるボスキャラはそれぞれ特徴付きでくせ者揃い。チャット付きでわいやわいや戦いを繰り広げる楽しさったらない。

 

6.フリースタイルダンジョン(TV番組)

MONSTER VISION

MONSTER VISION

 

 フリースタイルダンジョンです。やはり私は初代モンスターが好きだったなあとしきりに思う。チャレンジャー呂布カルマとか晋平太とか最高でしたね。後者の晋平太については、一番手サイプレス上野でまずは空気の違いを視聴者に見せつけ。二番手のド本命漢 a.k.a GAMI戦はもうひたすら漢さんが格好良く。三番手のT-PABLOWに度肝を抜かれ。四番手でR-指定がスポーツに戻す。つうかR-指定の「お待たせ、ラップオタクの出番だ」ってとこやばくないですか。サンプリングをした上で、T-PABOWの発言を受けてのDOTAMAや晋平太への気遣いが見てとれてホント最高。

 

7.ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期(ゲーム)

 ダンガンロンパ最高傑作なのではないか。ストーリーも謎解きも一級品でずうっと面白い。「たぶん制作陣が用意できる一番意地の悪い回答はこれだろうなー」つって推理していくとマジで当たるのでホント。ラストだけは賛否両論でしょうけど、私は好きだし、批判を恐れずこれを放り込んでくる気概は凄まじいと思う。褒め称えられるべき。

あと今作は、これまで以上にキャラクターが好みだった。王馬くんホント好き。王馬くんの存在だけでこのゲームをプレイする価値があるほど。あと夢野さん。

 

8.哭声/コクソン(映画)

 韓国の山村で殺人事件が連続する。自らの家族を殺す犯人たちはみな奇妙な斑点が浮き上がっていて茫然自失の廃人状態、まるでゾンビのよう。山村に何が起こっているのか。狐憑きか悪魔の仕業か幻想キノコか単なる事件の連続か。

屍鬼』や『SIREN』や『ひぐらしの泣く頃に』からの流れを汲んだかのようなサスペンススリラー。これらが大好きな自分には当然の如くぶっ刺さる。どこに連れて行かれるのかわからぬまま混沌のなか物語が進み、終盤のどんでん返しどんでん返しどんでん返し。最高。闇の國村隼もいるよ!

 

9.ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(ゲーム)

 

俺が今までプレイしてきたTVゲームの中で一番面白かったのではないか。

オープンワールドの一つの完成形。見える景色のどこへでも行ける。壁なんてない。全部登れる。苦労して登って見下ろせば次の目的地が見つかる。グライダーで下降してこれまで行けなかった場所へすいすいと到達する。移動するだけでこんなにも楽しいなんて信じられなかった。寝ずにぶっ続けでまるまる22時間くらいプレイしたりとか。一週間も経たずにクリアしてしまったりとか。学生時代に戻ったかのようなプレイ体験だった。あぁ楽しかった。なんだったんだこのゲームは。そんでゲーム性だけでなくシナリオまで良いのだから恐ろしくなる。ミファーが正ヒロインなのかと見せかけてからの怒濤のゼルダ推し。ラストの再会にはそりゃあ感動するさ。往年のSF系ギャルゲのトゥルーエンドかと思う。

 

10.ガールズ&パンツァー 最終章 第一話(映画)

Grand symphony

Grand symphony

 

 文句なく面白いしガルパン最終章についてはこの前ブログに書いたのでこちらをご確認ください。

 

はい。終わり。満足しました。

今年は去年に比べてTVゲームをプレイしている時間が圧倒的に長かったですね。Switchのせいだ。

 

また来年も良いコンテンツに巡り会えますように。

まだ2017年は一週間ほどありますが、とりあえずは。

みなさま、良いお年を。

私的2017年度音楽10選

とにざぶろうです。

今年から10選にしました。誰に咎められたわけでもないのですが、段々とランキング形式にするのめんどくせえなという想いが生まれたためです。あとそもそもランキング付けられるほど音楽にもコンテンツにも触れなくなってきた。基本的には、数年後に自分が郷愁に浸るためのまとめです。

去年の音楽はこちら。去年のコンテンツはこちら

 

始めます。コメントも短めで。

 

1.ミクロボーイとマクロガール/スチャダラパー & EGO-WRAPPIN'


スチャダラパーとEGO-WRAPPIN' "ミクロボーイとマクロガール"(Official Music Video)

まずトラックで胸を鷲掴みにされてもう無理。スチャダラパー外さないなあ。最高。PVはのんだぞ!

 

2.スローライフ・ファンタジー/双葉杏(五十嵐裕美)


【楽曲試聴】「スローライフ・ファンタジー」(歌:双葉杏)

これ聴いたせいで夏の新刊は杏本になりました。

歌詞ホント。双葉杏の理想とする生き方が描かれていて、笑い話に捉えられがちだったそれは茶化されるべきものでも何でもなくて、彼女には彼女の世界がある。そんな世界は、この曲によって伝播して、我々は次第に溶かされていくのです。

 

3.助演男優賞Creepy Nuts


Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / 助演男優賞【MV】

超ドクソPOP。初期のRIP SLYMEを思い出すノリの良さ。何度でも聴ける。言ってる内容自体は「たりないふたり」の方が重さがあったけど、幾分か軽くなったからそれだけ気楽に聴ける。楽しい。

 

4.失楽園/女王蜂


女王蜂 『失楽園』(Full Ver.)

こちらも超POP。サビなんて一度聴いただけで口ずさめるほど力強いし、思わず歌い出したくなる。

 

5.SummerSpot/KICK THE CAN CREW


KICK THE CAN CREW「千%」MUSIC VIDEO

SummerSpotのMVはなかったので千%の方貼っておきます。

帰ってきたKICK THE CAN CREW。雰囲気は休止前のまま、中身は休止前より進化。アルバムの中では、やっぱりSummerSpotが最高でした。ワンフレーズごとのマイクリレーは新鮮で楽しい。おセンチなトラックとリリックは「イツナロウバ」や「magic number」を思い出させる。

 

6.Future Is Born/RHYMESTER Feat. mabanua


RHYMESTER - Future Is Born feat. mabanua

こんなん泣く。この一つ前でガラパゴス作ってることを考えるとより一層。あちらで「あと少しでまた次の時代」と言っていて、今回は「あの日の『未来』を越す時代が来たっていうんだから驚くぜ」。宇田丸師匠もさることながら、今回はMummy-Dが全部パンチラインだ。「オマエらのRootsは あくまでオレだとは言っておきたいぜ」もとてもHIPHOPらしくて最高。

 

7.始まりはQ(9)CUE/SPECIAL OTHERS & RIP SLYME


「始まりはQ(9)CUE」 SPECIAL OTHERS & RIP SLYME+特典CDダイジェスト

RIPとKICKとRHYMESTERの新曲が聴ける2017年。

今回はアイラブRYO-Zのフロウがぎらんぎらんに輝いていて思わず声が漏れるほど。格好良すぎる……。SUさんも「ん~」とか毎度毎度面白味がある上に固い。

全然関係ないけど、改めて見るとやっぱりムートンはILMARIに似てるなあ。

 

8.後悔/柴田聡子


柴田聡子「後悔」(Official Video )

後悔というにはあまりにも明るく輝いている。だからこそ増す後悔が想起されて最高。

ド個性。昭和。聖子ちゃん。何度でも聴けるし口ずさめる。

 

9.WHAT YOU GOT/tofubeats


tofubeats - WHAT YOU GOT (視聴動画)

MVが無茶苦茶良い。こんな十数秒の素材を幾つか繋ぎ合わせただけで、こんな単純な歌詞で、ここまでの物語を作れるのはどういう創造性なのか。ループする映像はループする音楽にマッチしているし、曲の盛り上がりと共に映像がループを脱出する4:00辺りから5:05までの演出にはもう昂ぶりを抑えられない。ひゃっほーと叫びたくなる。シュタゲかと思う。

 

10.Funny Logic/高槻やよい (仁後真耶子) & 双海亜美・真美 (下田麻美)


【楽曲試聴】「Funny Logic」(歌:高槻やよい、双海亜美/真美)

神。歌詞のテーマとしてはRIP SLYME『気の置けない二人』だったり、lily white『キミのくせに!』と同じなのですが、まー、それを双海とやよいが歌っているというだけで感謝の気持ちしかない。試聴では辿り着けないのですが、終盤の「あーあーあーあーどうしましょ」からの「言えるはずなんてないわ」の破壊力といったらもうお前。声を震わせてでも自分を捨てきれなくて冗談めいた口調で歌い上げる様、一撃で曲のテーマと感情が伝わる。そんでそれに加えてこのサビや伴奏のキャッチーさ。何百回でも聴ける。

 

はい。満足しました。

次点は下記の通りです。

・月曜日戦争/吉澤嘉代子

・言葉の強度がラッパーの貨幣/LIBRO

・恋?で愛?で暴君です!/Wake Up, Girls!

・memory trigger/CHICO CARLITO Feat. 唾奇

・Yes! Party Time!!/島村卯月 (大橋彩香), 渋谷凛 (福原綾香), 本田未央 (原紗友里), 赤城みりあ (黒沢ともよ), 安部菜々 (三宅麻理恵)

 

来年も良い音楽に巡り会えますように。

今年よりも積極的に音楽に触れる努力をしよう。

ガルパンと私。あと最終章第1話の感想。

 

劇場版の人気にあてられて初めて触れたのが確か2015年の12月で、その頃からずっとガルパンにハマり続けている。おそらく自分の人生でここまで長期間どっぷりと沼に浸かっているのは箱○版のアイマス以来のことだ。しかし語りたいことは腐るほどあるのにブログを書くまでに至らなかったのは、どれだけ言葉を尽くしても文章がまとまる気がしなかったからだろうと思う。それであれから2年が経ってようやく「ブログ書こっかな」という気持ちになれたのは単純に語りたくて語りたくて仕方なくてぽろんと閾値を飛び越えたからである。まとまらなくたっていいじゃない。書きたいから書く。内容はノープランでも。というわけで書きます。

 

まとまらないまとまらないと言いつつも出来る限りまとめたいという気持ちはあるので努力はする。2年も経てばそれなりに自分の中では整理もできている。

冒頭で初めて触れたのは2015年の12月と書いたが、実は、TV放送当時、一話だけは観賞していたのを思い出す。初観賞の感想は「キャラクター多すぎ」「CGしょぼい」。一話のラストで学園艦が登場し驚かされたが、最終話までは付いていく自信がなく、そこで終わってしまった。劇場版の公開によってガルパンへ引き戻されたのは本当に僥倖という他ない。TV放送から劇場版まで引っ張ってくれた初期からのおじさんおねえさん達にはいくら感謝を尽くしても尽くしきれない。思えば私は劇場版公開直前にSHIROBAKOにハマっていて、同じ水島努繋がりということもあってガルパンへ入れたのだった。

ガルパンについて語る言葉がまとまらないのは、ひとえに魅力となる要素が多すぎるからだ。キャラクター、戦車、音響、戦闘描写、ストーリー。物語に関しては観る人間や見方によって形も変わるだろう。自分なんて観賞を繰り返すと未だに新発見があるし、ガルパンの全てを理解できているだなんて到底言えやしない。しかし、今でこそ多少なりとも整理できてきて新発見の喜びを見出せているが、一回目の視聴時などはそこまで到達できず、「あぁ面白いなあ」という程度の感想に収まっていた。それが繰り返し視聴しているうちに、段々と面白さが増してきた。自分の人生の中でも数少ない経験だったと思う。何かしらのコンテンツにハマる場合、大抵はその流れだ。

さて、ガルパンにハマる理由として、まずリピート率の高さがあった。では何故に観賞を繰り返すのかといえば、それは「ご褒美しかないから」だと思う。画面のなかにつまらない瞬間がない。「女の子」「戦車」の二大要素は単純にご褒美だし、後者はともすればストレスになってしまう可能性を孕んでいるが、徹底的な安全性の強調(カーボン製!)により純粋に戦車戦そのものを楽しめる。あと十年前は「日常系? はん、せやな」とか言っていた自分ではあるが、おっさん眺めるより女の子眺めてる方がそりゃ嬉しいに決まってる。馬鹿か。

女の子。そんな女の子ではあるが、しかし初めは彼女らの名前すら覚えられなかった。というか一度観ただけでうさぎさんチーム全員の名前を諳んじられるわけがない。無理です。何度も繰り返し観て、ドラマCDにも触れて、発見に発見を重ねて彼女らのパーソナルを把握していくのだ。そして次に気付く。悪いやつが一人もいない。全員、愛せる。みんな大好き。MD。そりゃあ特に好きなキャラクターというのはいるけれども、基本的にどいつも好き。全員、報われてほしい。そうなってしまうともうずぶずぶハマっていく。公式からどれだけの供給があろうとも、同人誌でどれだけ補完しようとも足りやしない。彼女はどういう人生を過ごしてきたのか。隣の彼女とはどういう会話を交わすのか。この時、彼女は何を考えていたのか。これから彼女はどういう道程を歩むのか。ドラマCDのダージリンとミカは本当に頭がおかしい。プラウダ戦で一人雪の中へ残されたおりょうを想うだけで泣く。ちなみに特に好きなキャラクターというのはアンチョビだったり麻子だったりミカだったりエルヴィンだったりするのだが、とりあえず今回はさておく。

戦車。正直、ガルパンに触れるまでは戦車に対する興味は一切なかったのだが、今ではWoTのプレイすらする始末だ。とはいえガルパンにおいては戦車そのものよりも、戦車戦の魅力の方が強い。一つの戦車が一つのチームであり、それらチームがまとまって軍になる。一人一人のメンバーが与えられた役割をこなすことで全体へ貢献し、勝利へとがむしゃらに進んでいく。弱くとも強くとも関係なく、強靱な意志を行動で示す。自分はどうもそんなのに弱いらしく、涙腺が緩む。黒森峰戦で澤ちゃんが「西住隊長のところに向かわせちゃいけない」って言えるとことか、大学選抜戦でダージリンが橋の下に潜るとことか凄くないですか? ちなみに単純に絵面の格好良さという意味ならカール落としのシーンが至高だと思う。

ストーリーで特に惹かれるのは、やはり脚本の吉田玲子氏もインタビューで度々口にしている、「道」についてだ。戦車道の中にも含まれている「道」という言葉は、例えば「生き様」と言い換えることもできるだろう。転落した仲間を助けた西住みほは黒森峰を抜けたが、それは西住みほの「道」が黒森峰の「道」とは違っただけの話。ガルパンに登場する各校には各校の戦車道がある。アンツィオや継続なんかはわかりやすく、黒森峰やプラウダはわかりづらいかもしれない。けれど、偶然にも「道」を同じくできた仲間と共に戦場を戦い抜く幸せは計り知れない。

「道」というからには、それは先の先まで延々と続いていく。黒森峰の戦車道は代々受け継がれてきたものであるし、西住しほの存在が分かりやすくそれを示している。反対に、大洗の場合は、一度途切れたものを角谷杏や西住みほが再び紡ぎ始めた。大洗の戦車道はここから始まる。TVシリーズを通して、我々は大洗の戦車道の始まりを観ることができた。劇場版・最終章と歩んできてはいるが、まだまだ次世代への移り変わりすら行われていない。きっと最終章でそれはなされるのだろうけど、視聴者としては、願わくばその先の世界を観てみたいものだ。マジで。いや本当に、観れないのだろうけど。きっと次代のエースは澤ちゃんで、そこからさらに次代へ受け継がれていく。せめてそこまでは、見守らせてほしいのだが。物語としては綺麗に終わっているのだとしても、蛇足でも良いから。

 

ひとまずガルパンに対する想いのメインどころをつらつらと書いた。正直これ以上書いてもぐだぐだと長くなるだけ(すでに長いし)なので一旦今回はここまでにして、あとは最終章の感想です。

冒頭の記載やここまでの流れを思い起こしていただけると助かるのだが、やはりガルパンの感想というのはどうにもまとめられるようなものではなく、歪ながらも書けてきたのは劇場版公開から二年が経っており、それなりに自分の中で整理ができていたからだ。最終章はまだ公開から日が浅く、私もまだ四度しか劇場へ足を運べていない体たらく。そんな私の力では感想をまとめるなんてのは夢のまた夢なので、苦渋の想いで、最終章第1話の感想は順不同のぶつ切り形式にいたします。

 

OPやばい。神か。みんないる。みんないるだけで感動する。そど子むっちゃかわいい/序盤の桃ちゃんいじりひどい。うさぎさんチームだけでなく西住殿含め校内全体でいじる怒濤の攻め/柚ちゃんの「杏」呼びやばい/まこそどの尊さ。そど子卒業の瞬間に麻子はどんな表情を浮かべるのか/フリントあざとい。挿入歌すげえ好き(作曲:水島努)/ラム大好き。「うほっ」むっちゃかわいい/フリントに戦車をひしもちだとか呼ばれ「ふへっ!?」と叫んだ後の秋山の「なんやこいつ」みたいな表情好き/生しらす丼無表情キャラみたいなナリして指相撲とかムラカミアタックくらった直後とかむっちゃ表情変わる/ハバネロクラブ舐めた麻子かわいい/飲み比べの演出格好良い。こういう中だるみが発生しそうなシーンを魅せて画面に惹き付ける凄み/マークⅣかっけえ/「がんばりや~す」かわいい/トーナメント表の反対端、アンツィオVSポンプル。二回線で聖グロとあたるので大洗はアンツィオと戦うことはなさそうで悲しい。決勝は聖グロ有力か?/無限軌道杯、大洗が途中で負ける可能性すらある。今回は負けても道は絶たれないのだし。というか最後まで桃ちゃんでいくのか/反対に最終章第2話はすっとアバンから「大洗女子、勝利!」で始まる可能性もある。BC自由学園かわいそう/押田と安藤がすれ違うとこかっけえ/試合前に味方同士撃ち合うとこ分かっていても笑う/「あちらが白旗をあげるのと、私がケーキを食べ終わるのとどちらが先かしらどーん」かっけえ。あと「撤退!」かっけえ/敵戦車に気付くそど子かっけえ/終盤、サメさんチームの活躍に涙が出そうになる。各々が各々の役割を果たす展開が俺はむっちゃ好きなんだ/ラストで歌い出すBC自由学園にも泣きそうになる。大洗の前には、やっぱり好敵手たりえる相手が現れてほしい。最後に本来の姿を取り戻し、強固な一つのチームを見せつけてくれると嬉しくてたまらなくなる。

 

終わり。満足しました。

みなさん、私とガルパンの話しましょう。

2016年度コンテンツベスト10 俺調べ

とにざぶろうです。

三連休が終わりそうなので、コンテンツの方のベスト10やります。

※解説を入れておくと、小説・映画・漫画・アニメなんかを全部ごっちゃにした呼称として『コンテンツ』という言葉を使ってます。

今年の音楽ベスト10はこちら

去年のコンテンツベスト10はこちらです。

 

いつも通り前置き。

このランキングは私の主観によるもので、かつ、広範囲をカバーできているとは到底言えません。

客観性はゼロですので、その旨、ご了承ください。

ではいきます。

 

10.トラフィック・キングダム(小説)

 みんな大好き、石川博品です。

『先生とそのおフトン』『トラフィック・キングダム』の2編を収録した短編集。

同人誌版ではこれに加えてFallout4の二次創作『がんばれドッグミート』が収録されています。私はこちらを読みました。

車に支配された世界を舞台に、苦しむ少女の青春を描くSF『トラフィック・キングダム』も良かったんですけど、自分は『先生とそのお布団』にやられました。

売れないラノベ作家が喋る猫に励まされながらもなんとか小説を書いてゆく話。

売れないながらも書きたいもののある中年男子は、売れ線を狙うことと自分の書きたいものを書くことに悩んだり、若き秀才との差に劣等感を覚えたり、果たして自分に文章を書く意味があるのかと悩みます。

一度でも本気で創作と向き合った経験のある読者なら、間違いなく刺さるはず。傑作です。

 

9.ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(アニメ)

 やっぱ4部だわ(宗教戦争の合図)。

ジョジョは4部が一番好きなんです。やりたい放題やっていて、一話一話のアイデアに富んでいるから。ハーベストとかジャンケン小僧とか最高だよね……。

で、それがそっくりそのままのクオリティでアニメ化されたらそりゃあ喜んで観る。毎週毎週、酒を飲みながらぎゃはぎゃは観ていました。どんだけ続けられても飽きないなあ。終わってしまうのが名残惜しい。

 

8.推しが武道館行ってくれたら死ぬ(漫画)

売れない地下アイドルのそのまた最底辺アイドル・舞菜と、彼女唯一のファン・えりぴよによる百合漫画、らしい。らしいというのは、あの、百合漫画というにはあまりにもギャグに寄りすぎているからです。二人の接点は握手をする五秒間だけです。

主人公はえりぴよさんの方。彼女を中心にして、推しに人生を捧げた狂人達の姿が描かれます。ドルオタの凄みを感じます。えりぴよさんは推しに貢ぐために万年赤ジャージですし、さらに臓器を売ろうとします。「人間の体の中でどの臓器が一番必要ないと思う? わたし的には肺とか2つあるから……」

舞菜→えりぴよは割と恋愛寄りな好意なのですが、えりぴよ→舞菜はファンとしてのそれ。ガチ恋ではない。そこに百合らしい一欠片の切なさがあります。

二巻では別のカップリングも登場したので、シリアス度が若干上がりました。

去年(ダンジョン飯)と比較して飛び抜けた漫画のない2016年ですが、今年の漫画をどれか一つ勧めろと言われたら、自分はこれを推します。

 

7.シン・ゴジラ(映画)

シン・ゴジラ Blu-ray特別版3枚組
 

説明の必要はない気もしますが、シン・ゴジラです。

ぶっちゃけるとゴジラをきちんと観たことがなかったのですが、庵野監督に釣られて観てきました。むっちゃ面白かった。

本作の見所は、研ぎ澄まされたリアリティと、それに基づいて生まれる、日本という組織の熱意でしょうか。『巨神兵東京に現わる』にも似た、中盤の絶望的な壊滅からの、終盤の怒濤の攻撃には、どうしても胸が熱くなります。ずるい。

 

6.フリースタイルダンジョン(TV番組)

フリースタイルダンジョン ORIGINAL SOUND TRACK

フリースタイルダンジョン ORIGINAL SOUND TRACK

 

 HIPHOPをよく知らない方に向けて解説します。

まず、フリースタイルについて。この番組において、フリースタイルとは一種のスポーツと呼んで差し支えないでしょう。ビート――音楽に乗せて、即興でラップをして、両者が罵り合うのです。

評価の観点としては、どれだけ韻が踏めているか、ビートに乗れているか、そしてどれだけ相手の言葉へのアンサーを返せているか。これらの観点を元に判定し、より勝っていると思われる方を勝者とします。

で、フリースタイルダンジョンというのは、モンスターと呼ばれる凄腕のラッパーを八人集めて、これらを全て勝ち抜けば賞金100万円が得られる、という番組。モンスターは般若やらR指定やら漢やらDOTAMAやら。オーガナイザーはZEEBRAです。

字幕が出るので、目で見てわかりやすいフリースタイル。毎回出演者の背景を語ることによって、バトルで扱われる言葉の裏も理解しやすくなっています。

今年は本当に、フリースタイルダンジョンのおかげでHIPHOPが流行しています。以前の流行とは違い、HIPHOPが正しい捉えられ方をしています。そりゃあPUNPEEやSTUTSも『夜を使いはたして』作ります。嬉しいです。

まぁ、流行はHIPHOPの中でもフリースタイルによっていて、音源ももっと聴かれて欲しいと思いはしますが、それはまあ。

で、そんなわけでHIPHOPに興味のない人にも大流行のフリースタイルダンジョン。元々好きだった私には激ヒットです。当たり前。

今年は毎週、これとジョジョを楽しみに生きていた感があります。本当にありがとうございます。

 

5.この世界の片隅に(映画)

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

 

第二次世界大戦下の日本を生きる、すずさんの生活を描いた物語。

ものすごく面白いし、感動するのですが、皆さん言われている通り、この凄みはどうにも言葉にしづらい。

俗に言う、反戦映画ではないのです。あくまですずさんの生活を描いているだけ。ただし、観客が没入できるほどのとてつもないリアリティをもって。

しかしそれによって、我々の世界と彼女の生きた世界、が同じ日本であり、地続きになっていることを肌で感じます。

すずさんは強い生命力で、生き生きと日々を送っているのですが、段々と戦争が日常を侵食し始めます。

貧乏は機転で切り抜けられますが、人の生き死にだけは、どうにもできません。強い力に抵抗はできません。我々の生きる世界との違いがそこにあります。

彼女の生活に入り込んでいた我々は、その違いに気付いて、けれどなお懸命に生活を送る彼女らの姿に感動するのです。

 

4.スピリットサークル(漫画)

今年の漫画かと言われると微妙な部分はありますが、今年完結したので入れておきます。とはいえ、ちょっと自重気味の順位に。

ド傑作です。生涯通して、私の好きな漫画ベスト5に間違いなく入ります。

輪廻転生の話です。前世からの因縁があるという女の子が因縁をつけてきます。

普通はそこでヤンデレ女子との学園ラブコメへと突入するかと思うのですが、本作は違います。スピリットサークルというアイテムによって、主人公は自らの前世を辿ってゆくのです。

辿る前世の数は一つではありません。どの世界でも、主人公は自らの人生を生きています。どれも愉快な人生ではありません。師に死なれ、友人に死なれ、家族に死なれ、最後は自分が死んでゆきます。

別れは積み重なってゆきますが、同時に他者との関係も積み重なってゆきます。前世の記憶はないので、本人達はそのことに気付きません。けれど、その全てを追う主人公の視点では積み重なってゆくのです。そして、事実、積み重なっています。

しかしそれでも前世は前世に過ぎず、別の人間であることに変わりはなく。

はい。ネタバレが過ぎるので、ちょっとこの辺で止めておきますが、とにかくクソ面白いですし、ぼろぼろ泣きます。読みましょう。

 

3.りゅうおうのおしごと(小説)

りゅうおうのおしごと!4 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと!4 (GA文庫)

 

去年の漫画界でいうところのダンジョン飯です。ラノベ界では正当に評価されないだろうなあ、と思っていたらきちんとこのラノ一位取っていて安心しました。Reゼロかと思っていた。

りゅうおうというのは、将棋の方の竜王です。将棋ラノベ。しかも超真っ当な。現代の武士が槍を駒に持ち替えて、盤上で殺し合います。容赦をすればこちらが殺される。どうしても勝たねばならない。次はない。熱いです。

1,2巻はそこそこの面白さ。3巻、そして4巻と、うなぎ登りでどんどん面白くなってゆきます。そもそも一冊の密度が濃すぎる。4巻とか、一般的なラノベなら三分冊にしててもおかしくない密度です。それでいてリズムを失わず、抜きを入れて、熱さも十分すぎる程ぶち込んで。

やばいです。尋常でない面白さ。普段はラノベを読まないという方も、これは読んで損ないと思います。

 

2.ガールズ&パンツァー オリジナルドラマCD5 新しい友達ができました!(ドラマCD)

今年のガルパン公式配給源どれだっけと考えた結果、これが見つかりました。

自分が今年何にハマっていたかと言えば、徹頭徹尾ガルパンにハマってました。劇場版初回視聴時はまさかこんなことになるなんて夢にも思ってなかったのに……。どういうことだよ、去年の劇場版の順位10位とかになってますけど。

1月に「劇場版面白かったしもう一回観ておこうかなー」と観に行ってから、「お、まだまだいけるぞ?」と止まらなくなり、気付いたら、関連商品を買い漁っていました。手始めにテレビシリーズのBD、ドラマCD、スピンオフ漫画、などなど(リトルアーミー傑作です)。大洗あんこう祭り楽しかったなー!!

戦車にもある程度好きではあるのですが、私はどちらかといえばキャラクターにハマりました。だからスマホアプリにも手を出します。手に負えないのは、誰か一人好きなわけではなく、みんな大好きってところ。強いて言えば今は、アンツィオ組かミカか麻子……? いや、みんな個性があって、意思が強くて、それぞれにドラマがあるんですよね。やー、楽しい。あーガルパン観たくなってきた。

ドラマCDの話をします。ドラマCDはですね、本編で「ん? こいつちょっと頭おかしいんじゃないか?」と思っていたキャラクターが、ガチで狂っていたことを確認する物語です。特にダージリンとミカとノンナ。ドラマCDのダージリンとペコの関係はホントに良いですよね。ペコ切れてるし。ペコが割とマジでダージリンの性格を疎ましく思っているのが伝わってきて良いです。

ドラマCDはこの5枚目が一番クオリティが高かったです。ダージリンがローズヒップで遊ぶ話、ノンナとクラーラが手を結ぶ話、アキとミッコがミカのクズっぷりに切れる話、知波単が旧日本軍の如き生活を送る話、みほがボコになってボコボコにされる話、大学選抜が酔いつぶれる話の6本です。あー何回でも聴ける。

なんかまとまる気がしないのでこの辺りで締めます。

 

1.聲の形(映画)

一度観て衝撃を受けて、すぐさま再び予約を入れて、翌日にもう一度観ました。

ヒロインは障害持ちで、他人の声が曖昧にしか聞こえず、それゆえ喋ることも難しい。

しかし、この話のテーマは障害ではありません。二人の恋愛でもありません。

障害はディスコミュニケーションの道具に過ぎません。そしてそこから、いじめが起こり、発展し、さらに罪悪感や憎しみへと繋がるのです。

主人公が覚えるのは、罪の意識。聲の形は、その罪の意識と向き合うための物語です。

明確な善人はいない。けれども、明確な悪人もいない。キャラクターそれぞれがそれぞれの立場で悩み苦しみ争うのです。その様子がやりきれず、私は中盤からずっとぼろぼろ泣いていました。鑑賞中、あちこちからすすり泣きが聞こえてくる、この異様さ。

漫画も面白かったのですが、映画はその数倍以上、原作の面白さを研ぎ澄ませています。

原作のエピソードを削りに削ってコアを残し、削りすぎた部分は新たにシーンや会話を足すことによって、感情描写を補填する。ひたすらに原作と向き合いシナリオを練り続けたのがよくわかります。

早くBDが発売されてほしいものです。一月辺り、公開中にもう一度観ておこうか……。

 

次点は下記の通りです。

・砕け散るところを見せてあげる(小説)

ズートピア(映画)

・ドルメンX(漫画)

・メイドインアビス(漫画)

アイアムアヒーロー(映画)

左門くんはサモナー(漫画)

・ななしのアステリズム(漫画)

・星野、目をつぶって。(漫画)

・シャーロック・ノートⅡ(小説)

 

はい、というわけで以上です。

今年も楽しませていただきました。

来年も良いコンテンツに巡り会えますよう。

※私の好きそうなものをみなさん勧めていただけますと幸いです。

 

では、また。来年。良いお年を。

2016年度音楽ベスト10 俺調べ

とにざぶろうです。

年の瀬が近付きつつあるので、今年のベスト10やります。まずは音楽から。

毎年毎年やってるのは、自分でまとめるのが好きだからというのが一番なのですが、他人のランキングを見るのも好きです。皆さんのを拝見したい。

なお、去年の音楽ベスト10はこちら

コンテンツのベスト10はこちらです。

 

前置き。

このランキングは私の主観によるもので、広範囲までカバーしきれているとは到底言えません。

客観性はゼロですので、その辺り、暖かく見守っていただけると。

では、1アーティスト1曲縛りで。いきます。

 

10.ファンファーレは僕らのために/でんぱ組.inc


でんぱ組.inc「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」MV Full

MV、後半が『ファンファーレは僕らのために』です。

とびきりの応援歌って感じで、まさしくアイドルの歌。

胸にきます。泣きそうになる。

こういうアイドルソングが好きなんです。

 

9.Dr. PANTY/モーモールルギャバン


モーモールルギャバン"Dr.PANTY " (MINI ALBUM「PIRATES of Dr.PANTY」収録)

俺たちのモーモールルギャバンが帰ってきたぞ!

前作はあんまり刺さらなかったんですけど、今回はずしりときました。

イラストレーター・すしおとのコラボ、ド派手な衣装。

初っぱなから飛ばすベースとキーボード。詩のワードセンス。たまりませんね!

 

8.恋する図形(cubic futurismo)/上坂すみれ


恋する図形(cubic futurismo)/上坂すみれ

上坂すみれを聴くのは1stシングル以来な気がします。ドはまりしました。

このシングルに収録された曲、三つとも良くて、一時期ずっとループしてました。

作詞作曲はTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND OFFICIAL。

おそ松さんやウィッチ☆アクティビティが思い出されます。

余談ですが、上坂すみれといえば、厄介なオタクものまねクソ面白かったですよね……。

 

7.神話具現 feat. 原昌和/□□□ feat. the band apart


【MV】□□□ feat. the band apart / 神話具現 feat. 原昌和

イントロでもう、「三浦~~~!」って感じ。

美しい旋律のテクノ音楽。

で、そこに乗せたワードがもう、もうね。

「首都高は渋滞」「隣人は更年期」「浮かぶ月にうさぎ」「浮かぶ食パンにカビ」「浮かぶ海に死体」「流れる胎児達」そんな事象を並べて並べて、毎回「It's alright」で締める。

パンチラインの連打からの切り返し。説得力。

 

6.Flip Flop/日野 茜 (赤崎千夏), 高森藍子 (金子有希)


【デレステ MV】Flip Flop 1080p 60fps

ミトです。超良い。私は日野茜(というか赤崎千夏)に弱いんだと思います。

底抜けに元気で、でも転調による抜けもあって、心を鷲掴まれる。

唄うとクソ難しいので、赤崎千夏と金子有希は凄い。

本家の時もそうだったんだけど、ミトのガチ曲をBDの特典で付けるのマジやめてほしい。自分はどうせ買うから良いんですけど。良い曲は知られて欲しいという想いがあるじゃないですか(デレステでイベント組まれてほんと良かった)。

 

5.金星/女王蜂


女王蜂 『金星』MUSIC VIDEO(Short Ver.)

最近の女王蜂はホント凄いです。

元々メロディとか天才的だったんですけど、キャラクターや歌詞に人を選ぶところがあった。

最近はどんどん一般化されていって、普通に良い曲に。

ただ、それでもアヴちゃんはアヴちゃんだし、転調はするし、男声と女声を使い分けるし、女王蜂らしさは残している。去年もこんなこと書いたな。

きっと来年も高水準の曲を発表してくれると思う。期待しています。

 

4.ケルベロス相対性理論


相対性理論「天声ジングル」予告篇(2016.4.27 on sale)

復活の相対性理論

ケルベロスは上記予告篇の2曲目、「地獄の番犬はわーん」っつってる奴です。

そもそも天声ジングルが今年の私的ベストアルバムだと思われます。

真部や西浦が抜けて、前作は案の定がっかりしてしまって、「これならソロでも良いんじゃないか」となってしまってました。もしくはなんちゃって真部。

本作は違う。真部の音楽からずらして、これまでの相対性理論を抜け出して、さらにバンドである意味を見出しているように思います。聴かせるのはまるえつの声だけじゃない。

 

3.たりないふたり/Creepy Nuts


Creepy Nuts 【たりないふたり】

今年はフリースタイルダンジョンの大流行により、HIPHOPが未だかつてない程に聴かれていたように思います。特に、般若とR指定とDOTAMAを目にする機会が増えました。

Creepy NutsはそんなR指定とDJ松永によるHIPHOPユニット。同名のラジオをリスペクトしていることもあり、まー、喪男に突き刺さるリリックです。当然のごとく踏みまくりのR指定によるラップも気持ちよくて、何度でも聴ける。

やー、良い。ミニアルバム全曲良かったので買いましょう。

こういう弾けたHIPHOPが好きなんです。いや、"も"、好きです。

 

2.NEW feat.ポチョムキン/LIBRO


LIBRO/NEW feat.ポチョムキン

今までLIBROの存在を知らなかったことを後悔しました。

風光る』は『天声ジングル』に続く、今年ベスト2のアルバムです。

ポチョムキンの軽やかだけど重量感のあるライミングが堪らない。

そしてサビのLIBRO。メロディの爽快感と、思わずはっとさせられるリリック。

「引き返せないとこからが始まり 前置きや前提は当然繰り返さない」からの、サビ全文がパンチライン。応援歌です。前のめりで真摯に懸命に賢明に進め。

二人の組んだユニット鶴亀サウンドの『AWAKENING』も良かったです。曲単位だと、『THE BEST』とか。

 

1.夜を使いはたして feat.PUNPEE/STUTS


夜を使いはたして feat. PUNPEE -STUTS - Pushin' Release Party

徹夜で遊び倒して山手線の中で見る朝焼け。夜を使いはたして。

経験のある人間には間違いなく突き刺さるだろう。

イントロで掴まれて、トラックが流れ出すと思わず泣いてしまう。

さらに、リリックに乗せた意味はそれだけではなく。

動画の最後でPUNPEEが語っている。

長い夜=HIPHOP不遇の時代、今年の流行によるHIPHOPの夜明けを乗せた。

「いま少し行けそうだけど、このままで良いのかなとか、だから少し寂しいよって、そういう曲」

それを知ってしまうと、曲のラスト「今ここにいないダチ公のため 親父のために あの大きな朝焼けを見てるのかも」に込めた想いに震えてしまう。この文章書きながら泣いてるからね。

 

蛇足かもしれませんが、次点は下記の通り。

・STAY TUNE/Suchmos

・ぐーちょきパレード/とりぷる ふぃーりんぐ(和久井優, 金澤まい, 今村彩夏)

・愛してる.com/大森靖子

・カミイロアワセ/binaria

・ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX feat.般若,漢 a.k.a. GAMI,R指定/DJ RYOW

・純情Midnight伝説/向井拓海 (原優子), 藤本里奈 (金子真由美), 松永涼 (千菅春香), 大和亜季 (村中知), 木村夏樹 (安野希世乃)

 

以上!

今年は去年よりも聴いてた量が少なめというか、フリースタイルダンジョンにハマったせいで古めのHIPHOPばっか聴いていたような気がします。今年の曲をあまり聴いていない。来年はもう少し頑張りたいものです。

はい。ではでは。また来年。あるいは、次のコンテンツベスト10で。

 

 

※2016/12/25追記

ケルベロスのMVが今になって公開されたので貼っておきます。


相対性理論『ケルベロス』MV

 

※2017/01/01追記

夜を使いはたしてのMVが公開されたので貼っておきます。


STUTS - 夜を使いはたして feat. PUNPEE (Official Music Video)

大洗および第20回あんこう祭りに行ってきました。 (後)

前回の続きです。

あんこう祭り当日。大洗入りは朝の7時です。本気です。

朝焼けに光るマリンタワーが美しいですね。

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twitterで「朝5時半にあんこう汁初売り開始」とか飛び交っているのを見かけて半信半疑だったんですけど、あれマジでしたね。会場に着いたらほとんどの屋台が開いてましたし、すでにうじゃうじゃ人がいましたし、普通に祭りやってました。朝の7時ですよ。開始は9時からって聞いていたのに……。

 

それでまたテンション上がっちゃって、すぐさま食べ歩きを開始。

クソ寒いのでとりあえずホルモン汁です。

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干し芋パスタ。なんで作った?

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ガソリン。

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一時間くらいだらだら食って飲んでしてたんですけど、その辺りで自分はそういえば腹を壊しやすい体質だったと気付きました。遅い。必死の形相でお花を摘んで、いつの間にやら8時半。物販列に並び始めました。ムービックです。

列はクッソ長かったのですが、祭りのざわめきが心地良く、待ち時間はあまり苦ではありませんでした。例えば、列の至るところから聞こえてくる「やだもー」の嵐。遠く聞こえるエグゼイドショー、お姉さんのかけ声、野太い「エグゼイドがんばえー!」。空は快晴。楽しいですね。

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並ぶこと2時間長。ようやく列の先頭までやってきました。

私が購入したのは、聖グロのセーター(と継続のジャージ)です。これで私も聖グロ女子!

 

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全然関係ないけど、このダージリン、絶妙なダサさじゃないですか。

 

物販を出ると11時前です。ガルパントークショーは11時30分開始だったので「やべえやべえ」と広場に戻ります。

広場では……なんというか……ステージを取り囲む人混みが……あの、地獄のようになっていました。

dot.asahi.comこんなんですからね。

ステージ上が見える位置はすでに埋まっていて、私は屋台の後ろ辺りから声だけ聞いてました。

 

劇場版公開後、初のあんこう祭り(まだ上映してる)。

ステージでは、劇場版の思い出や最終章へ向けた想いがあんこうチーム各員から語られました。「TV版1話であんなに引っ込み思案だった秋山殿が副会長を務めることになるなんて」みたいな話ホント泣くのでやめてほしい。

そして、各所でもまとめられていますが、目玉となる最終章詳細の発表。

・劇場上映を前提とした全6章

・第1章は2017年12月予定

・舞台は冬

・女の子は既存キャラ全員登場(新キャラもいっぱい)

他にも水島監督の口からわんさか情報が飛び出しました。ここまで一気に情報が公開されるとは思わなかったので嬉しかったです。

それになにより、全章で1クールを超えるほどの長さになるということに感謝の念しかない。ありがとうありがとう。

ただそれでも、終わりが見えてしまったことへの寂しさは覚えてしまいます。これから何年かかるかはわかりませんが、やがて終焉を迎え、それで段々とガルパンは旧いものへと変わっていくかと思うと。

 

はい! そして聖グロセーターへと着替えた私は商店街へと繰り出しました!

 

前日の段階でもなかなか人通りが多いなあと思っていたのですが、あんこう祭り当日はその比ではありませんでした。

もはやコミケと相違ない。本気で。

 

痛車コンテストやってたおかげで至るところにこんなん停まってますし。

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他にも、とある駐車場ではアニソンメインのDJイベントやってたりとか、戦車が設置されてコスプレイヤーの撮影会が開かれていたりとか。(レイヤー抜きの画像だけ載せておく)

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超楽しい……。

 

しばらく商店街を練り歩き、満足したところで祭りも終了間際の14時半。

そろそろ帰るべーと車へ乗り込みました。

 

帰りはやっぱりドラマCDなど聴きながら。有料道路を使ってみたは良いものの人身事故の連続で結局行きよりも1時間長く、4時間半ほどかけて帰ってまいりました。

そして馴染みのうどん屋で日本酒を飲み、私のあんこう祭りは終了。お疲れ様でした。結局、馴染みのうどん屋でも聖グロセーター着てた。あれ胸元のワッペンが少し目立つだけで基本普通のセーターなのでおすすめです。割と着れます。着れてたはずです。お疲れ様でした。

 

行く前は「一回記念に」くらいの気持ちだったんですけど、行ってみると楽しいですね、大洗。評判通りです。

きっと来年のあんこう祭りも行くと思います。機会があれば、その前にもう一度、もう二度くらい。

 

今回は友人と二人旅だったので、次回はもっとガルパン繋がりの友人を増やして一緒に行きたいところです。きっと楽しい。今回も大勢でがやがやと騒ぎながら参加してた方達が本当に羨ましいぞ。唸れ!俺のコミュ力!

 

以上、終わりです。

というわけで参加した皆さん、改めてお疲れ様でした。

とにざぶろうでした。

ではまたー。